第28回 問題31【令和7年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題31 次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
1.せん妄の発症の誘因の一つとして、入院や施設入所などの環境の変化がある。
2.高齢者では、薬剤によって精神症状を生じやすい。
3.統合失調症の症状の一つに、幻覚がある。
4.老年期のアルコール依存症では、認知症を合併することはない。
5.老年期うつ病では、妄想の症状が生じることはない。

猫の写真

解答

1、2、3

解説

1.せん妄の発症の誘因の一つとして、入院や施設入所などの環境の変化がある。
→◯

 せん妄の要因には、脳の器質的疾患(脳血管障害、頭部外傷など)、薬の副作用、重篤な全身疾患(低血圧、低血圧、慢性呼吸不全、高血糖、尿毒症など)があります。
 また、睡眠や覚醒リズムの障害、環境や生活リズムの変化の変化(入院や施設入所など)、不安(手術前など)、アルコールの摂取、脱水、感覚遮断(社会的な隔離、眼鏡や補聴器が必要なのに使用できないなど)などが誘因となることもあります(2025ユーキャン速習レッスンP179、十訂基本テキスト下巻P185・P215)。そのため、解答は◯になります。

2.高齢者では、薬剤によって精神症状を生じやすい。
→◯

 薬の副作用によって、せん妄が発症することがあります(選択肢1の解説を参照)。そのため、解答は◯になります。

3.統合失調症の症状の一つに、幻覚がある。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP259、十訂基本テキスト下巻P263)。

統合失調症の症状
陽性症状
(派手な症状)
幻聴や幻覚、滅裂思考、緊張病症状(興奮と無動)、奇異な行動など
陰性症状
(精神機能の減退を反映する症状)
感情鈍麻、無気力、自発性の低下など
統合失調症の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
高齢者の精神障害について、◯か×で答えなさい Q1 脳の器質的疾患は、うつ病の原因とはならない。 解答を見る > ...
4.老年期のアルコール依存症では、認知症を合併することはない。
→×

 老年期のアルコール依存症では、認知症を合併することもあります(2025ユーキャン速習レッスンP261、十訂基本テキスト下巻P268)。そのため、解答は×になります。

5.老年期うつ病では、妄想の症状が生じることはない。
→×

 うつ病により、妄想の症状が現れることもあります(2025ユーキャン速習レッスンP260、十訂基本テキスト下巻P265)そのため、解答は×になります。

うつ病の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
高齢者の精神障害について、◯か×で答えなさい Q1 脳の器質的疾患は、うつ病の原因とはならない。 解答を見る > ...
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