高齢者の精神障害【一問一答 ケアマネ試験対策】

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高齢者の精神障害について、◯か×で答えなさい

Q1 脳の器質的疾患は、老年期うつ病の原因とはならない。
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A ×
 老年期うつ病の発生要因としては、脳内神経伝達物質の異常、脳の血流障害などがある。
Q2 家族、友人などの喪失体験も、老年期うつ病の発症のきっかけとなる。
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A ◯
 設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q3 老年期うつ病では、めまい、便秘などの自律神経症状が目立つ。
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A ◯
 設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q4 老年期うつ病では不安、焦燥感、情緒の不安定さはあまり見られない。
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A ×
 老年期うつ病では不安、緊張、焦燥感が目立つ。
Q5 老年期うつ病では、若年者と比較して、気分の落ち込みが目立たないという特徴がある。
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A ◯
 設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q6 老年期うつ病では、対人関係で攻撃性が増すため、自死を図ることは稀である。
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A ×
 老年期うつ病がひどくなると、自殺企図が現れることが多い。
Q7 統合失調症は、軽症化したとしても、その後症状が再発することがある。
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A ◯
 設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q8 老年発症型のアルコール依存症では、家族歴や遺伝的要因を有することが多い。
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A ×
 老年発症型のアルコール依存症は、身体的老化、喪失体験や社会的孤立などの環境変化によって発症する。

 なお、アルコール依存の家族歴や遺伝的要因を有することが多いのは、若年発症型のアルコール依存症。

Q9 老年期のアルコール依存症では、離脱症状が遷延しやすい。
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A ◯
 設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q10 アルコール依存症は、飲酒をやめれば能力障害が生じないと判断されているため、精神障害者保健福祉手帳の対象外である。
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A ×
 アルコール依存症は「精神障害者」に含まれ、精神障害者保健福祉手帳の交付対象とされている。


ポイント解説

老年期うつ病

老年期うつ病の発症要因

女性ホルモン・脳内神経伝達物質の異常、脳の血流障害、身体疾患(疾病の罹患)
喪失体験(配偶者や友人などとの死別、仕事からの引退など)
孤独
病前の性格(厳格で良心的、真面目、完璧主義、執着傾向など)の影響
 など

※遺伝の関与は少ないとされている。

老年期うつ病の症状

 一般的な症状は、抑うつ気分、思考と行動の抑制、自身の欠如、睡眠障害、表情が乏しくなるなどです。

 ただし、老年期うつ病では、特に心気的な訴え(身体不調の訴え)が多くなり、めまい、しびれ、排尿障害、便秘などの自律神経障害が目立ちます。また、気分の落ち込みよりも、不安、緊張、焦燥が目立ちます。

 さらにひどくなると、次のような症状が現れます。

老年期うつ病がひどくなると現れる症状
罪業妄想(自分を責める内容の妄想)
貧困妄想(金銭的に困窮し、生活できないという妄想)
心気妄想(不知の病にかかったという妄想)
自殺企図(自殺を図ること)

統合失調症

 統合失調症の大半は思春期から中年期以前に発症します。

 症状には、次のようなものがあります。

統合失調症の症状
陽性症状
(派手な症状)
幻聴や幻覚、滅裂思考、緊張病症状(興奮と無動)、奇異な行動など
陰性症状
(精神機能の減退を反映する症状)
感情鈍麻、無気力、自発性の低下、自閉など

 また、加齢に伴い、寛解(症状の軽減)、欠陥治癒(心的エネルギーが低い状態での安定)、認知症化など、さまざまな経過をたどります。

 経過が順調でも、薬の服用の中断などにより、高齢になって再発することもあります。

アルコール依存症

 老年発症型のアルコール依存症は、身体的老化、喪失体験や社会的孤立などの環境変化によって発症します。

※若年発症型のアルコール依存症は、アルコール依存の家族歴や遺伝的要因を有することが多くあります。

 老年期のアルコール依存症の特徴は、次のようなものです。

老年期のアルコール依存症の特徴
離脱症状が遷延しやすい(アルコールの効果が減っても、不快な気分や自律神経症状などが長く続く)
糖尿病、高血圧などの身体合併症が高い確率で出現する。
認知症やうつ病を合併する割合が高い。

 また、アルコール依存症は「精神障害者」に含まれ、精神障害者保健福祉手帳の交付対象とされています。

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