第28回 問題35【令和7年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題35 感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.エタノール濃度70%以上95%以下の消毒液は、新型コロナウイルスの消毒に有効である。
2.ノロウイルス感染者の吐物には、ノロウイルスが含まれていることがある。
3.高齢者に対する肺炎球菌ワクチンは、重症な肺炎の予防に有効である。
4.B型肝炎は、ワクチンで予防することはできない。
5.感染防護具であるエプロンやガウンは、節約のためできるだけ使い回しをする。

猫の写真

解答

1、2、3

解説

1.エタノール濃度70%以上95%以下の消毒液は、新型コロナウイルスの消毒に有効である。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP283、十訂基本テキスト下巻P193)。

2.ノロウイルス感染者の吐物には、ノロウイルスが含まれていることがある。
→◯

 ノロウイルス感染者の便や吐物からノロウイルスが排出されるので、そこからの二次感染に注意する必要があります(2025ユーキャン速習レッスンP284、十訂基本テキスト下巻P193)。そのため、解答は◯になります。

 なお、ノロウイルスはアルコールに対する抵抗性が高く、アルコール消毒では効果がありません。アルコールではなく、0.02%次亜塩素酸ナトリウムで消毒します(2025ユーキャン速習レッスンP282、十訂基本テキスト下巻P195)。
 消毒の際には、使い捨ての防護具(マスク、エプロン、手袋)を着用し、窓を開けて換気します。

3.高齢者に対する肺炎球菌ワクチンは、重症な肺炎の予防に有効である。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP284、十訂基本テキスト下巻P196)。

 なお、肺炎球菌ワクチンは65歳以上の高齢者の定期接種ワクチンで、定期接種の機会は65歳の1年間に1回のみとされています(2025ユーキャン速習レッスンP280、十訂基本テキスト下巻P196)。

4.B型肝炎は、ワクチンで予防することはできない。
→×

 B型肝炎は、ワクチンで予防可能です(十訂基本テキスト下巻P195・P196)。そのため、解答は×になります。

 なお、事業所・施設に新しい職員が入る場合、ワクチンで予防可能な感染症(水痘、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、B型肝炎)の既往歴や予防接種の状況、抗体価(体内にある抗体の量の指標)を確認します。抗体がない場合は、予防接種を勧めます。

5.感染防護具であるエプロンやガウンは、節約のためできるだけ使い回しをする。
→×

 二次感染を防ぐために、感染防護具は使い捨てとします(2025ユーキャン速習レッスンP282、十訂基本テキスト下巻P195)。そのため、解答は×になります。

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