問題23 生活保護世帯のAさん(78歳、要介護3)は、夫(84歳、要支援2)との二人暮らしである。Aさんは日常的に居宅サービスを利用しているが、夫自身は介護保険サービスの利用を望んでいない。Aさんから電話があり。「自宅での生活が厳しくなってきたので、二人で施設に入所したいのですが、福祉事務所のケースワーカーからは夫の介護度では二人一緒の入所はできないと言われてしまいました。どうしたらいいでしょうか」との相談があった。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.福祉事務所のケースワーカーに発言の意図を確認する。
2.直ちにAさんへの居宅サービスの追加を調整する。
3.Aさんとの面談日を調整する。
4.地域包括支援センターに、夫がサービスを利用するように説得を依頼する。
5.Aさんが利用している居宅サービス事業所に連絡し、最近のAさんの様子等に関する情報を収集する。
解答
1、3、5
解説
設問のような場合、夫が介護保険サービスの利用を望んでいないこと、Aさんが夫婦での施設入所を望んでいること、福祉事務所のケースワーカーが「夫の介護度では二人一緒の入所はできない」と言ったことなどについて、より詳しい情報を得る必要があると言えます。
こうしたことから、選択肢「1.福祉事務所のケースワーカーに発言の意図を確認する。」と「3.Aさんとの面談日を調整する。」と「5.Aさんが利用している居宅サービス事業所に連絡し、最近のAさんの様子等に関する情報を収集する。」が適切と言えます。
「2.直ちにAさんへの居宅サービスの追加を調整する。」と「4.地域包括支援センターに、夫がサービスを利用するように説得を依頼する。」は、より詳しい情報を得てから実施を検討すべき内容と言えます。