解答
2、5
解説
→×
課題分析(アセスメント)とは、適切な方法により、利用者について、その有する能力、既に提供を受けている指定居宅サービス等のその置かれている環境等の評価を通じて利用者が現に抱える問題点を明らかにし、利用者が自立した日常生活を営むことができるように支援する上で解決すべき課題を把握することです(2024ユーキャン速習レッスンP149、十訂基本テキスト上巻P272)。そのため、解答は×になります。
→◯
課題分析標準項目には「4 現在利用している支援や社会資源の状況」という項目があり、ここに介護保険給付の内外を問わず、利用者が現在受けているサービスの状況について記載することとされています(2024ユーキャン速習レッスンP151、十訂基本テキスト上巻P278)。そのため、解答は◯になります。
●基本情報に関する項目
1 基本情報(受付、利用者等基本情報)
2 これまでの生活と現在の状況
3 利用者の社会保障制度の利用情報
4 現在利用している支援や社会資源の状況
5 日常生活自立度(障害)
6 日常生活自立度(認知症)
7 主訴・意向
8 認定情報
9 今回のアセスメントの理由
●課題分析(アセスメント)に関する項目
10 健康状態
11 ADL
12 IADL
13 認知機能や判断能力
14 コミュニケーションにおける理解と表出の状況
15 生活リズム
16 排泄の状況
17 清潔の保持に関する状況
18 口腔内の状況
19 食事摂取の状況
20 社会との関わり
21 家族等の状況
22 居住環境
23 その他留意すべき事項・状況
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基本情報に関する項目 | ||
No. | 標準項目名 | 項目の主な内容(例) |
1 | 基本情報(受付、利用者等基本情報) | 居宅サービス計画作成についての利用者受付情報(受付日時、受付対応者、受付方法など)、利用者の基本情報(氏名、性別、生年月日・住所・電話番号などの連絡先)、利用者以外の家族などの基本情報について記載する項目 |
2 | 生活状況 | 利用者の現在の生活状況、生活歴などについて記載する項目 |
3 | 利用者の被保険者情報 | 利用者の被保険者情報(介護保険、医療保険、生活保護、身体障害者手帳の有無など)について記載する項目 |
4 | 現在利用しているサービスの状況 | 介護保険給付の内外を問わず、利用者が現在受けているサービスの状況について記載する項目 |
5 | 障害高齢者の日常生活自立度 | 障害高齢者の日常生活自立度について記載する項目 |
6 | 認知症である高齢者の日常生活自立度 | 認知症である高齢者の日常生活自立度について記載する項目 |
7 | 主訴 | 利用者とその家族の主訴や要望について記載する項目 |
8 | 認定情報 | 利用者の認定結果(要介護状態区分、介護認定審査会の意見、支給限度基準額など)について記載する項目 |
9 | 課題分析(アセスメント)理由 | 当該課題分析(アセスメント)の理由(初回、定期、退院退所時など)について記載する項目 |
課題分析(アセスメント)に関する項目 | ||
No. | 標準項目名 | 項目の主な内容(例) |
10 | 健康状態 | 利用者の健康状態(既往歴、主傷病、症状、痛みなど)について記載する項目 |
11 | ADL | ADL(寝返り、起きあがり、移乗、歩行、着衣、入浴、排泄など)に関する項目 |
12 | IADL | 利用者の被保険者情報(介護保険、医療保険、生活保護、身体障害者手帳の有無など)について記載する項目 |
13 | 認知 | 日常の意思決定を行うための認知能力の程度に関する項目 |
14 | コミュニケーション能力 | 意思の伝達、視力、聴力などのコミュニケーションに関する項目 |
15 | 社会との関わり | 社会との関わり(社会的活動への参加意欲、社会との関わりの変化、喪失感や孤独感など)に関する項目 |
16 | 排尿・排便 | 失禁の状況、排尿排泄後の後始末、コントロール方法、頻度などに関する項目 |
17 | 褥瘡・皮膚の問題 | 褥瘡の程度、皮膚の清潔状況などに関する項目 |
18 | 口腔衛生 | 歯・口腔内の状態や口腔衛生に関する項目 |
19 | 食事摂取 | 食事摂取(栄養、食事回数、水分量など)に関する項目 |
20 | 問題行動 | 問題行動(暴言暴行、徘徊、介護の抵抗、収集癖、火の不始末、不潔行為、異食行動など)に関する項目 |
21 | 介護力 | 利用者の介護力(介護者の有無、介護者の介護意思、介護負担、主な介護者に関する情報など)に関する項目 |
22 | 居住環境 | 住宅改修の必要性、危険個所などの現在の居住環境について記載する項目 |
23 | 特別な状況 | 特別な状況(虐待、ターミナルケアなど)に関する項目 |
→×
課題分析(アセスメント)は、利用者の居宅を訪問し、利用者とその家族に面接して行わなければならない、と規定されています(2024ユーキャン速習レッスンP147、十訂基本テキスト上巻P325)。
ただし、運営基準の解釈通知において、「利用者が入院中であることなど物理的な理由がある場合を除き必ず利用者の居宅を訪問し、利用者及びその家族に面接して行わなければならない」とされています。つまり「利用者が入院中の場合は、利用者の居宅を訪問しなくても可」ということであり、そのため解答は×になります。
→×
課題分析標準項目には、選択肢2の解説にあるような項目があります。ここに、設問の内容は含まれないため、解答は×になります。
→◯
居宅介護支援事業者は、課題分析(アセスメント)、サービス担当者会議、モニタリングなどサービスの提供に関する記録を、完結の日から2年間保存することとされています(2024ユーキャン速習レッスンP104・P152、十訂基本テキスト上巻P319・P437)。そのため、解答は◯になります。