第24回 問題26【令和3年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題 26 高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.薬疹は、薬剤服用後1~2か月で出ることが多い。
2.高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
3.白内障は、水晶体の混濁により視力低下をきたす。
4.脱水があっても、めまいやふらつきは生じない。
5.ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。

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解答

2、3、5

解説

1.薬疹は、薬剤服用後1~2か月で出ることが多い。
→×

 薬疹は、薬剤服用後1~2週間で出ることが多くなっています(2024ユーキャン速習レッスンP215、十訂基本テキスト下巻P153)。そのため、解答は×になります。

 なお、薬疹は、投与された薬剤へのアレルギーによる発疹です。このリスクのない薬剤はなく、使用期間にかかわらず発症する可能性があります。

2.高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
→◯

 設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP200、十訂基本テキスト下巻P150)。

 そのため、身体の抵抗力をつけるなど、感染予防が重要となります。

3.白内障は、水晶体の混濁により視力低下をきたす。
→◯

 設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP213、十訂基本テキスト下巻P159)。

 加齢が主な原因ですが、紫外線、喫煙、ステロイド薬の長期内服なども危険因子となります。

4.脱水があっても、めまいやふらつきは生じない。
→×

 脱水により、起立性低血圧(立ちくらみ)、全身倦怠感、頭痛、吐き気、食欲不振などが起こります。進行すると、意識障害を引き起こすこともあります(2024ユーキャン速習レッスンP178、十訂基本テキスト下巻P9)。そのため、解答は×になります。

5.ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。
→◯

 高齢者の疾病においては、症状が乏しいことも多くあります。また、典型的な症状ではなく、非定型の症状を呈することがよくあります(2024ユーキャン速習レッスンP283、十訂基本テキスト下巻P174)。

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