解答
1、2、5
解説
→◯
バイタルサインとは、生命の維持にかかわる最も基本的な情報のことで、医療においては体温、脈拍、血圧、意識レベル、呼吸の5つを指します(2024ユーキャン速習レッスンP218、十訂基本テキスト下巻P68)。そのため、解答は◯になります。
→◯
高齢者の場合、症状が非定型的になり、発熱の程度と疾患の重症度は必ずしも関連せずに、感染症があっても発熱が見られないこともあります(2024ユーキャン速習レッスンP218、十訂基本テキスト下巻P69)。そのため、解答は◯になります。
→×
頻脈とは、1分当たりの心拍数100以上の場合をいいます(2024ユーキャン速習レッスンP219、十訂基本テキスト下巻P69)。
種類 | 原因 | |
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頻脈 | 100回/分以上 | 感染症、うっ血性心不全、甲状腺機能亢進症、脱水など |
徐脈 | 60回/分未満 | 脳出血に伴う迷走神経刺激、薬剤(ジギタリス剤など)の副作用、甲状腺機能低下症、洞不全症候群、心臓の刺激伝達系の異常(房室ブロックなど)など |
不整脈 | 脈拍の結滞(脈拍が欠けること)やリズムの乱れ | 心室性期外収縮、上室性期外収縮、心房細動など
※期外収縮とは、通常のタイミングより早期に生じる電気的刺激により、心臓が余分に収縮するものをいう。心房や房室接合部から生じるものが上室期外収縮、心室から生じるものが心室期外収縮。
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→×
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」では、65~74歳の前期高齢者では診療室血圧130/80mmHg未満を目指します。
隠れた合併症の多い75歳以上の高齢者では、まず診療室血圧140/90mmHg未満を目指して、忍容性(薬の副作用に耐えられる性質)があれば130/80mmHg未満を目指すことが推奨されています(2024ユーキャン速習レッスンP219、十訂基本テキスト下巻P70)。そのため、解答は×になります。
→◯
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、息を吐くときに口をすぼめると、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐことができて呼吸が楽になります(2024ユーキャン速習レッスンP199・P221、十訂基本テキスト下巻P73・P147~)。そのため、解答は◯になります。