第24回 問題28【令和3年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
問題 28 次の記述のうち適切なものはどれか。2つ選べ。
1.血清クレアチニン値は、高齢者の⻑期にわたる栄養状態をみる指標として用いる。
2.血清アルブミン値は、腎機能が悪化すると高値になる。
3.上腕や下腿の周囲⻑は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。
4.胸部X線検査は、心不全の診断にも有用である。
5.解熱せずに持続する発熱を、間欠熱という。

猫の写真

解答

3、4

解説

1.血清クレアチニン値は、高齢者の⻑期にわたる栄養状態をみる指標として用いる。
→×

 高齢者の低栄養は、血清アルブミン値、BMI、体重減少、上腕周囲長、食事摂取量などによって評価・判定をします(2022ユーキャン速習レッスンP222、九訂基本テキスト下巻P75・P360)

※血清クレアチニン値については、選択肢2の解説を参照。
低栄養のリスク指標
BMI
(Body Mass Index)
体重kg÷(身長m×身長m)
肥満:25以上
低体重:18.5未満
体重減少 6か月間で2~3kg以上の減少
 または
6か月間で3%以上の減少
血清アルブミン値 3.6g/dL以下で骨格筋の消耗が始まっている可能性あり
上腕周囲長 男性で20cm未満、女性で19cm未満

※下腿周囲長も低栄養の指標に用いられる
食事摂取量の減少 1食当たり1/3程度の量に落ちたり、1日2食程度が続いている
※腹囲:メタボリックシンドロームの診断に用いられる。男性で85cm以上、女性で90cm以上が、腹部型の肥満とされる。

 なお、高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです。また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります(2022ユーキャン速習レッスンP178、九訂基本テキスト下巻P8)。

2.血清アルブミン値は、腎機能が悪化すると高値になる。
→×

 腎機能が低下すると高値になるのは、血清クレアチニン(Cr)血中尿素窒素(BUN)です(2022ユーキャン速習レッスンP223、九訂基本テキスト下巻P75)。これらは腎機能の指標として有効です。そのため、解答は×になります。

※血清アルブミン値については、選択肢1の解説を参照。
3.上腕や下腿の周囲⻑は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。
→◯

 設問のとおりです(選択肢1の解説を参照)

4.胸部X線検査は、心不全の診断にも有用である。
→◯

 胸部X線検査は、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患〔COPD〕、肺がんなど)、心疾患の診断に有用です(2022ユーキャン速習レッスンP225、九訂基本テキスト下巻P77・P78)。

X線検査・CT検査(コンピュータ断層撮影法)
検査 診断・発見
胸部X線検査 呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患〔COPD〕、肺がんなど)、心疾患
腹部X線検査 腸閉塞(イレウス)、消化管穿孔、尿管結石
頭部CT検査 脳血管障害、頭部外傷
MRI:トンネル状の装置内に強力な磁場を発生させ、その中で身体に電波を照射することで、身体の断面を画像にする方法。
5.解熱せずに持続する発熱を、間欠熱という。
→×

 間欠熱とは、急激な発熱と解熱を繰り返すことをいいます(2022ユーキャン速習レッスンP218、九訂基本テキスト下巻P69)。そのため、解答は×になります。

 なお、解熱せずに持続する発熱を、稽留熱けいりゅうねつといいます。

熱型
状態 疑われる疾患
稽留熱けいりゅうねつ 解熱せずに発熱が持続する。1日の変動が1度以内。 肺炎、感染性心内膜炎、腫瘍熱など。
間欠熱 急激な発熱と解熱を繰り返す。 敗血症、特に中心静脈栄養法を行っている場合はカテーテルからの菌血症。
弛張熱し ちょうねつ 完全に解熱せず、微熱になってまた高温となる。 高齢者ではインフルエンザや肺炎、腫瘍熱。
回帰熱 有熱期と解熱期を繰り返す。 胆道感染症に特徴的
トップへ戻る