第24回 問題30【令和3年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題 30 次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
1.予定より早く目覚め、その後眠れなくなってしまうことを熟眠障害という。
2.唾液には、口腔内の自浄作用がある。
3.誤嚥性肺炎の発症を防ぐには、口腔内の環境を整えることが重要である。
4.本人から訴えがなくとも、義⻭が合わないなど口腔に何らかの問題がある場合には、⻭科受診を検討する。
5.ヒートショックとは、暑熱環境における身体適応の障害によって起こる病態である。

猫の写真

解答

2、3、4

解説

1.予定より早く目覚め、その後眠れなくなってしまうことを熟眠障害という。
→×

 予定より早く目覚め、その後眠れなくなってしまうことを、早朝覚醒といいます(2024ユーキャン速習レッスンP237、十訂基本テキスト上巻P401)。そのため、解答は×になります。

 なお、熟眠障害とは、眠りが浅く、すっきりと目覚めることができないことをいいます。

睡眠障害の種類
種類 状態
入眠障害 床についても、なかなか眠れない。
中途覚醒 入眠途中に目覚め、その後眠りにつきにくい。
早朝覚醒 予定より早く目覚め、その後眠れなくなってしまう。
熟眠障害 眠りが浅く、すっきりと目覚めることができない。
2.唾液には、口腔内の自浄作用がある。
→◯

 唾液には、口腔の自浄作用があります。そして、口から食べて飲み込むことで唾液の分泌が促されるので、ある程度口腔内の清潔が保たれます(2024ユーキャン速習レッスンP231、十訂基本テキスト下巻P410)。そのため、解答は◯になります。

3.誤嚥性肺炎の発症を防ぐには、口腔内の環境を整えることが重要である。
→◯

 口腔内の清潔を保ち、動かせる状態を保つことがオーラルフレイル(口腔機能の軽微な低下や食の偏りなど)の予防になります。これが、誤嚥性肺炎の発症を防ぐことにもつながります(2024ユーキャン速習レッスンP232、十訂基本テキスト下巻P410)。そのため、解答は◯になります。

4.本人から訴えがなくとも、義⻭が合わないなど口腔に何らかの問題がある場合には、⻭科受診を検討する。
→◯

 口腔に何らかの問題があっても、本人からの訴えがない場合もあります。そのため、生活全体の視点でアセスメントを実施する際にも、口腔に意識を向けることが必要となります。その結果、歯科受診を検討することも必要になってきます(2024ユーキャン速習レッスンP232、十訂基本テキスト下巻P410)。こうしたことから、解答は◯になります。

5.ヒートショックとは、暑熱環境における身体適応の障害によって起こる病態である。
→×

 ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い浴室へ移動した際などに、気温の変化によって血圧が大きく変動し、身体へ悪影響(心筋梗塞、脳血管障害など)を及ぼしてしまうことをいいます(2024ユーキャン速習レッスンP240、十訂基本テキスト下巻P405)。そのため、解答は×になります。

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