知症の人を捜索する仕組みである。
解答
1、3、5
解説
→◯
認知症施策推進大綱の5つの柱のうちの「③医療・ケア・介護サービス・介護者への支援」に、設問の内容が含まれます(2024ユーキャン速習レッスンP253、十訂基本テキスト下巻P200)。そのため、解答は◯になります。
2019(令和元)年6月18日に、認知症施策推進関係閣僚会議において「認知症施策推進大綱」がとりまとめました。これまでの新オレンジプランの後継に当たるもので、新オレンジプランによる施策も含めて、新たな大綱に基づく施策が推進されます。
大綱の基本的な考え方は、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進していく、というものです。 ※「共生」とは、認知症の人が尊厳と希望をもって認知症とともに生きる、また、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる、という意味です。
※「予防」とは、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味です。
こうした基本的な考え方の下、次の5つの柱に沿って施策が推進されます。 ① 普及啓発・本人発信支援
② 予防
③ 医療・ケア・介護サービス・介護者への支援
④ 認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援
⑤ 研究開発・産業促進・国際展開
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→×
認知症疾患医療センターとは、認知症に関し、地域の医療機関や介護サービス事業者等との連携を担う中核機関として、都道府県・指定都市による指定を受けた医療機関です。
実施する内容としては、①認知症疾患に関する鑑別診断・初期対応、②周辺症状と身体合併症の急性期医療に関する対応、③専門医療相談、④地域保健医療・介護関係者への研修などがあげられます(2024ユーキャン速習レッスンP254、十訂基本テキスト下巻P254)。そのため、解答は×になります。
→◯
設問のとおりで、認知症ケアパス(care pathway)とは、認知症の進行状況に合わせて、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受ければよいか、ということを標準的に示したものです(2024ユーキャン速習レッスンP253、十訂基本テキスト下巻P253)。
認知症ケアパスは、地域ごとに作成されて、その地域にある病院や介護サービス事業者、施設が盛り込まれます。現在、多くの市町村で作成されており、普及が進んでいます。
認知症ケアパスは、たとえば次のようなものです(↓は、認知症の進行を示します)。
●認知症の気づきから診断まで……家族、主治医や認知症疾患医療センター※による診断
↓
●日常在宅ケア……主治医による日常診察、介護支援専門員によるケアプラン、事業者による居宅サービス・地域密着型サービスなど
↓
●急性増悪期ケア……精神科医療機関
↓
●日常在宅ケア……主治医による日常診察、介護支援専門員によるケアプラン、事業者によるサービス、施設入所など
※認知症疾患医療センター:認知症に関して、地域の医療機関や介護サービス事業者等との連携を担う中核機関として、都道府県・指定都市による指定を受けた医療機関。
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→×
認知症初期集中支援チームは、認知症の人(疑われる人も含む)やその家族を、複数の専門家が訪問し、アセスメントや家族支援などの初期の支援を包括的・集中的に行うチームです(2024ユーキャン速習レッスンP254、十訂基本テキスト下巻P253)。そのため、解答は×になります。
なお、この場合の「初期」は、「認知症の発症初期」だけでなく、かかわりにおける初期(ファーストタッチ)の意味も含まれるため、認知症がある程度まで進行した段階で顕在化したケースも対象となります。
また、地域支援事業の包括的支援事業の認知症総合支援事業において、認知症初期集中支援チームの設置が進められています(2024ユーキャン速習レッスンP120、十訂基本テキスト上巻P161)。
→◯
認知症地域支援推進員は地域包括支援センター、市町村、認知症疾患医療センターなどに配置され、①地域での医療・介護等の支援ネットワークの構築、②認知症対応向上のための支援、③相談支援・支援体制の構築を行います(2024ユーキャン速習レッスンP255、十訂基本テキスト下巻P255)。ここに設問の内容が含まれるため、解答は◯になります。