問題33 診療や治療について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.医学的診断のプロセスでは、主訴の前に、家族歴や既往歴の聴取を行う。
2.診察や検査は、患者の身体的負担が小さいものから行うことが原則である。
3.治療は、診断に基づいて行うことが重要である。
4.最も治療効果の高い治療法を常に選択する。
5.介護支援専門員は、医学的な立場から治療法について助言すべきである。
解答
2、3
解説
1.医学的診断のプロセスでは、主訴の前に、家族歴や既往歴の聴取を行う。
→×
→×
通常は、主訴(最も困っている症状)と現病歴(主訴にかかわる病状の経過)の聴取をしてから、家族歴や既往歴を確認します(2024ユーキャン速習レッスンP259、十訂基本テキスト下巻P24)。
2.診察や検査は、患者の身体的負担が小さいものから行うことが原則である。
→◯
→◯
設問のとおりです。
なお、負担や侵襲(生体を傷つける)が大きい検査は、患者に必要性を理解してもらってから行います(インフォームドコンセント。2024ユーキャン速習レッスンP259、十訂基本テキスト下巻P24)。
3.治療は、診断に基づいて行うことが重要である。
→◯
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP260、十訂基本テキスト下巻P26)。
4.最も治療効果の高い治療法を常に選択する。
→×
→×
高齢者の場合は、治療内容や必要となる努力・忍耐などについて具体的に説明し、推測される余命も考慮して、個々の人生観に基づいて選択してもらうことが大切となります(2024ユーキャン速習レッスンP260、十訂基本テキスト下巻P26)。
5.介護支援専門員は、医学的な立場から治療法について助言すべきである。
→×
→×
介護支援専門員は、生活状況と身体機能、介護サービスの利用状況、家族のかかわりなどについての情報(課題分析などで把握した情報)を提供すべきと言えます(2024ユーキャン速習レッスンP261、十訂基本テキスト下巻P30)。