解答
2、3、4
解説
→×
高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです。また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります(2024ユーキャン速習レッスンP178、十訂基本テキスト下巻P8)。そのため、解答は×になります。
→◯
高齢者の低栄養は、血清アルブミン値、BMI、体重減少、上腕周囲長、食事摂取量などによって評価・判定をします(2024ユーキャン速習レッスンP222、十訂基本テキスト下巻P75・P362)
BMI (Body Mass Index) |
体重kg÷(身長m×身長m) 肥満:25以上 低体重:18.5未満 |
体重減少 | 6か月間で2~3kg以上の減少 または 6か月間で3%以上の減少 |
血清アルブミン値 | 3.6g/dL以下で骨格筋の消耗が始まっている可能性あり |
上腕周囲長 | 男性で20cm未満、女性で19cm未満
※下腿周囲長も低栄養の指標に用いられる
|
食事摂取量の減少 | 1食当たり1/3程度の量に落ちたり、1日2食程度が続いている |
→◯
フレイル(虚弱)とは、高齢になって筋力や活動が低下している状態をいいます。健康と要介護状態の中間的な段階で、①体重減少、②歩行速度低下、③握力低下、④疲れやすい、⑤身体活動レベルの低下、のうち3項目以上に該当すればフレイルとみなされます(2024ユーキャン速習レッスンP180、十訂基本テキスト下巻P11)。
低栄養状態は、これらの要因になり得ます。また、フレイルが進むと要介護状態にもなることもあるため、解答は◯になります。
→◯
認知症高齢者の場合は、食事中の傾眠、失認、拒食、偏食、徘徊、異食、盗食などの有無を把握します(2024ユーキャン速習レッスンP264、十訂基本テキスト下巻P372)。そのため、解答は◯になります。
これらによって栄養接種が妨げられ、栄養状態やQOLの低下、誤嚥のリスクの増大などが懸念されます。
→×
高齢者の摂食・嚥下障害は、低栄養状態を引き起こすおそれがあります(2024ユーキャン速習レッスンP178・P263、十訂基本テキスト下巻P370)。そのため、解答は×になります。