問題36 感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.すべての人が感染症にかかっている可能性があると考え、感染予防に努める。
2.症状のある人だけマスクを着用して感染予防に努めればよい。
3.手洗いでは、指先、指の間、親指、手首を洗い忘れないようにすることが基本となる。
4.マスクや手袋、エプロンやガウンはできるだけ節約し、使い回すように心がける。
5.高齢者は、一般的に感染症に対する抵抗力が低下していることを前提とする。
解答
1、3、5
解説
1.すべての人が感染症にかかっている可能性があると考え、感染予防に努める。
→◯
→◯
設問の内容は、標準予防策(スタンダード・プリコーション)に該当します。これは、すべての人に対して実施する感染対策で、基盤となる考え方は「あらゆる人の血液、体液、分泌物、排泄物、創傷のある皮膚、粘膜には感染症があると考えて取り扱う」というものです(2024ユーキャン速習レッスンP279、十訂基本テキスト下巻P191)。
2.症状のある人だけマスクを着用して感染予防に努めればよい。
→×
→×
上記の標準予防策(スタンダード・プリコーション)の考え方からして、症状のない人もマスクの着用など感染予防に努めるべきと言えます。
3.手洗いでは、指先、指の間、親指、手首を洗い忘れないようにすることが基本となる。
→◯
→◯
手指衛生は感染対策の基本であり、設問にある方法が適切です(2024ユーキャン速習レッスンP279、十訂基本テキスト下巻P192)。
4.マスクや手袋、エプロンやガウンはできるだけ節約し、使い回すように心がける。
→×
→×
使用した手袋、ガウンまたはエプロンなどは、使い回さずに、速やかに破棄します(2024ユーキャン速習レッスンP279、十訂基本テキスト下巻P193)。
5.高齢者は、一般的に感染症に対する抵抗力が低下していることを前提とする。
→◯
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP281、十訂基本テキスト下巻P196)。
▼感染予防の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
感染症予防の基本と感染経路について、◯か×で答えなさい
Q1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)は、すべての人の体液や...