第24回 問題47【令和3年度 ケアマネ試験 福祉サービス分野】

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問題47 ソーシャルワークの視点から、支援困難事例への対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.支援困難事例は、専門職や関係機関が連携して支援することが望ましい。
2.物が散乱し、異臭がする家屋に住んでいる独居高齢者に対し、まずはゴミを片付けることを目的に話をする。
3.近隣住民から「虐待されているかもしれない高齢者がいる」との訴えがあったので、直ちに警察へ通報する。
4.経済困窮を理由にクライエントがサービスの中止を希望してきたが、できる限りサービスを継続できるような支援方法を検討する。
5.同居している精神障害がある家族とクライエントとの関係が悪化したため、その家族が障害者福祉などの制度を利用できるように支援する。

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解答

1、4、5

解説

1.支援困難事例は、専門職や関係機関が連携して支援することが望ましい。
→◯

 設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP353、十訂基本テキスト下巻P448)。

2.物が散乱し、異臭がする家屋に住んでいる独居高齢者に対し、まずはゴミを片付けることを目的に話をする。
→×

 設問のような場合、そのようになった経緯など(これまでの経験、人生観、価値観など)を理解するために、そうした話をすることが適切と言えます(2024ユーキャン速習レッスンP354、十訂基本テキスト下巻P449)。

3.近隣住民から「虐待されているかもしれない高齢者がいる」との訴えがあったので、直ちに警察へ通報する。
→×

 設問のような場合、まずは高齢者やその家族から話を聞いて情報収集したり、他の専門職や関係機関にも相談して連携するなどの対応が適切と言えます(2024ユーキャン速習レッスンP353、十訂基本テキスト下巻P448)。

4.経済困窮を理由にクライエントがサービスの中止を希望してきたが、できる限りサービスを継続できるような支援方法を検討する。
→◯

 設問のような場合、生活保護制度などを活用してサービスの利用を継続できることもあるため、そうした検討をするのは適切と言えます(2024ユーキャン速習レッスンP354、十訂基本テキスト下巻P451)。

5.同居している精神障害がある家族とクライエントとの関係が悪化したため、その家族が障害者福祉などの制度を利用できるように支援する。
→◯

 高齢者だけでなく、家族や親族も課題を抱えていることが多くあります。そして、家族などとの関係が悪化すると、高齢者への虐待につながることもあります。そのため、家族などの課題に対応する制度を利用するよう支援することは適切と言えます(2024ユーキャン速習レッスンP354、十訂基本テキスト下巻P452)。

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