第24回 問題49【令和3年度 ケアマネ試験 福祉サービス分野】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
問題49 ソーシャルワークにおける地域援助技術として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.生活支援コーディネーターによる地域住民に対する支え合い活動の組織化
2.自治体職員による外国人に対する入院費等の個別相談
3.老人クラブによる子供に対する昔遊びなどを通じた世代間交流の促進
4.震災被災者に対する支援のためのNPOの組織化
5.社会福祉協議会による視覚障害者団体の会員に対するレクリエーション活動

猫の写真

解答

1、3、4

解説

 ソーシャルワークにおける地域援助技術とは、地域社会での社会関係にはたらきかけることで、個人・集団に対する支援が有効に機能するように、社会資源を調整・開発する支援方法です(2024ユーキャン速習レッスンP344、十訂基本テキスト下巻P425)。
 選択肢「1.生活支援コーディネーターによる地域住民に対する支え合い活動の組織化」と「3.老人クラブによる子供に対する昔遊びなどを通じた世代間交流の促進」と「4.震災被災者に対する支援のためのNPOの組織化」は、これに該当します。

 「2.自治体職員による外国人に対する入院費等の個別相談」は、クライエントの課題解決を個別に援助する方法で、個人・家族に対するソーシャルワークに該当します(2024ユーキャン速習レッスンP343、十訂基本テキスト下巻P423)。

 「5.社会福祉協議会による視覚障害者団体の会員に対するレクリエーション活動」は、集団に対するソーシャルワークに該当します(2024ユーキャン速習レッスンP343、十訂基本テキスト下巻P425)。

ソーシャルワークの3次元での類型
ミクロ・ソーシャルワーク
個人・家族に対するソーシャルワーク

 クライエントの心理的力動に着目し、心理社会的なはたらきかけを行うとともに、社会資源の活用・調整を通して生活課題を個別に解決する支援方法

メゾ・ソーシャルワーク
集団に対するソーシャルワーク

 人々の集団としての活動を通して、各個人の成長と発達、問題の解決する支援方法

マクロ・ソーシャルワーク
地域に対するソーシャルワーク

 地域社会での社会関係にはたらきかけることで、個人・集団に対する支援が有効に機能するように、社会資源を調整・開発する支援方法

制度に対するソーシャルワーク
・ソーシャルアクション(制度の改革を目指す活動)
・社会(地域福祉)計画
・社会福祉運営管理(社会福祉の価値を踏まえたマネジメント)
・社会福祉調査 など
上記以外の類型
ジェネラリスト・ソーシャルワーク 課題の全体関連性を認識し、ミクロ、メゾ、マクロを総合的に展開し、実践する方法
トップへ戻る