第25回 問題29【令和4年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題29 検査項目について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.BMI(Body Mass Index)は、身長(m)を体重(kg)の2乗で除したものである。
2.血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。
3.AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。
4.血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。
5.ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。

猫の写真

解答

2、3、4

解説

1.BMI(Body Mass Index)は、身長(m)を体重(kg)の2乗で除したものである。
→×

 BMIは、肥満度を示す指数で、体重kg÷(身長m×身長m)という計算式で出します(2024ユーキャン速習レッスンP222、十訂基本テキスト下巻P74)。そのため、解答は×になります。

BMI(Body Mass Index)
体重kg÷(身長m×身長m)
低体重:18.5未満 ~ 標準 ~ 25以上:肥満
2.血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。
→◯

 設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP222、十訂基本テキスト下巻P75)。

 なお、健康な高齢者では、血清アルブミン値の低下は見られません。低下が見られる場合は、低栄養が疑われます。血清アルブミン値が3.6g/dL以下で、骨格筋の消耗が始まっている可能性があります。

3.AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。
→◯

 AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPは肝細胞に多く含まれている酵素で、肝細胞が破壊されると血液中に放出されて、血液中の値が上昇します。これは、肝・胆道疾患の指標となります(2024ユーキャン速習レッスンP222・P223、十訂基本テキスト下巻P75)。そのため、解答は◯になります。

検査項目・指標となる疾患
AST(GOT) 上昇 肝・胆道疾患、心臓疾患、筋疾患、溶血性疾患
※溶血:赤血球が破壊されること。
ALT(GPT) 上昇 特に肝・胆道疾患
γ-GTP 上昇 脂肪肝、アルコール性肝炎
4.血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。
→◯

 血清クレアチニン(Cr)血中尿素窒素(BUN)は、腎機能が低下すると高値となり、腎機能の指標として有効です(2024ユーキャン速習レッスンP223、十訂基本テキスト下巻P75)。そのため、解答は◯になります。

5.ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。
→×

 ヘモグロビンA1c(糖化ヘモグロビン、HbA1c)は、糖がヘモグロビンと結合している割合を示すものです。これは、過去1~2か月の平均的な血糖レベルを反映しています(2024ユーキャン速習レッスンP224、十訂基本テキスト下巻P76)。そのため、解答は×になります。

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