介護保険制度創設のねらい【一問一答 ケアマネ試験対策】

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介護保険制度創設のねらいについて、◯か×で答えなさい

Q1 社会保険方式を採用しているので、保険料払込期間に比例して保険給付が行われることとされている。
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A ×
 介護保険は社会保険方式を採用してはいるが、保険給付は保険料払込期間とは比例しない。保険料払込期間に関係なく、必要であれば保険給付される。
Q2 介護保険は、私保険と同様に個人別に収支均衡を図っているため、多くの給付を受ける人ほど保険料が高くなる。
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A ×
 介護保険は社会保険方式であり、個別の収支均衡は図っていない。そのため、多くの給付を受けた場合でも、保険料が高くなることはない。
Q3 社会保険方式である介護保険制度は、公費方式に比べ、公益(給付)と負担(保険料)の対応関係が明確であり、サービスの充実に伴う負担の増加について、国民の理解を得やすいという利点がある。
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A ◯
 介護保険では、保険料を主な財源とする社会保険方式を採用しているため、保険給付と被保険者の負担(保険料)の対応関係が明確であり、負担が増加した場合も国民の理解を得やすいと言える。
Q4 高齢化がさらに進むと予測される中で、介護に要する費用を安定的に確保することを目的としている。
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A ◯
 介護保険制度は、保険料を主な財源とする社会保険方式を採用することで、財源の安定的な確保を目指している。
Q5 サービスの利用は、利用者の選択を受けて、市町村が事業者や施設と契約を結ぶ仕組みである。
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A ×
 介護保険では、利用者が自らサービスを選択し利用者が事業者・施設と契約を結んでサービスを利用する(利用者本位の制度)。
Q6 介護保険は社会保険方式であるため、給付は受給者があらゆる資産を活用することを要件として行われる。
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A ×
 社会保険には、設問のような要件はない。

 なお、生活保護制度には「補足性の原理」があり、生活保護法第4条第1項において「保護は、生活に困窮する者が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することを要件として行われる」と規定されている。


ポイント解説

介護保険制度創設の主なねらい

① 利用者本位の制度
 高齢者の自立支援・生活の質の確保という観点から、サービスを利用者が自分で選択し、利用者が多様な事業者・施設と契約を結んで、総合的・一体的・効率的にサービスを利用する。

② 社会保険方式の導入
 保険料は保険給付など介護サービス等の費用のみに使用されるため、保険料負担と給付の対応関係が明確。サービスを利用した際の利用者負担は、原則として、利用したサービスの量(利益)に応じた応益負担であるため、利用者間での不均衡が是正される。また、保険料を主な財源とする社会保険方式を採用して、財源の安定的な確保を目指している。

関連Q&A

「応能負担」は、負担能力応じて費用を負担する

 その人の負担能力(収入が多いか少ないか)に応じて、費用を負担する方式です。  老人福祉制度の利用者負担は、応能負担です。たとえば、10万円分のサービスを受けた場合の利用者負担の金額は、収入の多いAさんは1万円で、収入の少ないBさんは4,000円、というようになります。  

「応益負担」は、受けた利益に応じて費用を負担する

 受けたサービスの量(受けた利益)に応じて、費用を負担する方式です。  介護保険制度の利用者負担は、応益負担です。たとえば、利用者負担割合が1割の人の場合、利用者負担の金額は、5万円分のサービスを利用したら5,000円で、10万円分のサービスを利用したら1万円になります。
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