脳血管障害・筋萎縮性側索硬化症(ALS)【一問一答 ケアマネ試験対策】

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脳血管障害・筋萎縮性側索硬化症(ALS)について、◯か×で答えなさい

Q1 脳梗塞の予防には、血圧管理のほか、耐糖能低下、脂質異常などに留意する必要がある。
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A ◯
 脳梗塞の原因となる動脈硬化の危険因子には高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがある。したがって血圧管理、耐糖能低下や脂質異常などに留意することが大切となる。
Q2 脳血栓は、血圧が低下したときに生じやすい。
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A ◯
 脳血栓は、安静時、血圧低下時、起床直後に発症しやすい。
Q3 脳血栓は再発が少なくないので、再発防止を目的とした血圧管理と血栓防止のための服薬が重要である。
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A ◯
 脳血管障害は再発しやすいため、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などの予防やコントロールが大切となる。
Q4 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、眼球運動や肛門括約筋は末期まで保たれる。
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A ◯
 設問のとおり(Q5の解説も参照)。
Q5 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、症状は進行性で、数年で四肢麻痺、摂食障害、呼吸麻痺となり、痛みなどの知覚や記憶力も失う。
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A ×
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、四肢の筋力低下による運動や歩行などの生活機能障害、嚥下障害、言語障害などがみられる。症状は進行性で、数年で四肢麻痺、摂食障害、呼吸麻痺となる。
 しかし、知覚神経、記憶力、眼球運動、肛門括約筋、意識は末期まで保たれる。
Q6 筋萎縮性側索硬化症(ALS)でみられる筋力低下や筋萎縮には、筋カトレーニングが効果的である。
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A ×
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)による筋力低下や筋萎縮は、筋力トレーニングでは回復しない。むしろ、過度なトレーニングをすることで筋肉を痛め、さらに運動機能を低下させる危険性もある。


ポイント解説

脳血管障害

脳血管障害の種類

血管が詰まる 脳梗塞 脳の血管が詰まったり、狭くなったりして血流が悪化する。
脳血栓 脳の比較的太い血管が動脈硬化によって狭くなり、さらに血の塊によって少しずつ詰まる。
または
脳の比較的細い血管が高血圧によって変性して、詰まる。
脳塞栓 脳の血管が、心臓などでできた血栓が流れてきて塞がれる。
一過性脳虚血発作 脳の血管が一時的に詰まる(すぐに血流が再開する)。脳塞栓の前兆として現れることがある。
血管が破れる 脳出血 脳の細い血管が破れて出血する。
くも膜下出血 脳の表面の太い血管にできたコブ(動脈瘤)が破れて、くも膜の下に出血する。

治療

 治療は、急性期と慢性期に分けられます。

脳血管障害の治療
病期 治療方法
急性期
・脳血栓と脳塞栓……血栓溶解療法
・脳出血……血腫が大きかったり、小脳にある場合は血腫除去手術
・くも膜下出血……動脈瘤手術
また、脳組織の壊死防止と頭蓋内圧更新に対する薬物治療を行う。
慢性期 主に再発予防と、運動や言語訓練などのリハビリテーションを行う。
血栓の予防薬を使用する場合は、副作用(出血が止まりにくいなど)に注意する。
しばしば脳血管障害の後にうつ状態になることもある。

予後と生活上の留意点

 脳血管障害は再発しやすく、再発すると後遺症が重くなります。

 再発予防のポイントとしては、食事・運動・嗜好(飲酒、喫煙)に留意すること、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など)の管理などがあげられます。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)

 原因は不明で、全身の骨格筋が徐々に萎縮していく疾患です。5~10%の症例は家族性で、遺伝子異常が明らかな場合もあります。

症状

 四肢の筋力低下による運動や歩行などの生活機能障害、嚥下障害、言語障害などがみられます。症状は進行性で、数年で四肢麻痺、摂食障害、呼吸麻痺となります。

 しかし、知覚神経、記憶力、眼球運動、肛門括約筋、意識は末期まで保たれます

治療など

 進行を遅らせる薬剤はありますが、進行を阻止することはできません。基本的には、補助具を用いた介護と運動訓練(食事の動作、意思伝達のための特殊なワープロ操作など)を行うことになります。

 また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)による筋力低下や筋萎縮は、筋力トレーニングでは回復しません。むしろ、過度なトレーニングをすることで筋肉を痛め、さらに運動機能を低下させる危険性もあります。

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