パーキンソン病【一問一答 ケアマネ試験対策】

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パーキンソン病について、◯か×で答えなさい

Q1 パーキンソン病では、安静時の振戦や、あらゆる動作が乏しくなる無動などもみられる。
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A ◯
 設問のとおり。
 なお、パーキンソン病の四大運動症状は安静時の振戦無動筋固縮姿勢・歩行障害
Q2 パーキンソン病では、精神症状、自律神経症状は出現しない。
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A ×
 パーキンソン病が進行すると、自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)、認知症、治療薬の副作用としてのの不随意運動(ジスキネジア)や精神症状(幻覚、妄想など)が出現することがある。
Q3 パーキンソン病の治療は、薬物療法が基本である。
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A ◯
 パーキンソン病の治療の基本は薬物療法で、L―ドパ製剤などが用いられる。
Q4 L―ドパ製剤は、パーキンソン病治療に有効であるが、長期間使用すると、不随意運動や、幻覚・妄想等の精神症状を生じることがある。
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A ◯
 L―ドパ製剤は、使用して数年すると有効時間が短縮し、不随意運動(ジスキネジア)、精神症状(幻覚、妄想など)といった副作用が現れることがある。
Q5 悪性症候群は、パーキンソン病薬の内服を開始したときに出現する。
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A ×
 抗パーキンソン病薬を継続して服用している場合に、急に服用を中止・減量すると悪性症候群(高熱、意識障害、筋硬直、ふるえなど)が出現することがある。
Q6 パーキンソン病患者に対してリハビリテーションを行う場合には、薬効などによる体調の変化が大きいため、患者の身体の動きやすさの変化に注意する。
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A ◯
 パーキンソン病が進行すると、1日のうちで薬効がある時間とない時間がみられるようになって、病状が変動しやすくなる。リハビリテーションの行う際には、こうしたことに注意する必要がある。
Q7 パーキンソン病が介護保険の特定疾病に該当するためには、ホーエン&ヤールのステージⅢ以上である必要がある。
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A ×
 パーキンソン病が介護保険の特定疾病に該当するためには、ホーエン&ヤールのステージⅢ以上であって、かつ生活機能障害度Ⅱ・Ⅲである必要がある。


ポイント解説

パーキンソン病

 パーキンソン病は、脳の黒質の神経細胞が変性・消失することにより、脳内物質のひとつであるドーパミンが減少することで起こる神経変性疾患です。

症状

パーキンソン病の四大症状
安静時の振戦 じっとしているときに、振戦(筋肉が不随意に収縮と弛緩を繰り返して起こる震え)が起こる。手足を動かしたりすると、止まる。
無動 あらゆる動作が乏しくなる。仮面様顔貌(表情のない、仮面のような顔つき)も現れる。
筋固縮 筋肉が緊張して、手足、肩、首などの動きが悪くなる。他の人が手足などを掴んで筋肉を伸ばそうとすると、歯車現象(カクンカクンとした抵抗感)を示す。
姿勢・歩行障害 前屈した姿勢となり、小刻みに歩く。転倒しやすくなる。

 パーキンソン病が進行すると、自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)、認知症、治療薬の副作用としての不随意運動(ジスキネジア)や精神症状(幻覚、妄想など)が出現することがあります。

治療・リハビリテーション

 パーキンソン病の治療の基本は薬物療法で、ドーパミンを体外から補うL―ドパ製剤などが用いられます。L―ドパ製剤は、使用して数年すると有効時間が短縮し、不随意運動(ジスキネジア)、精神症状(幻覚・妄想など)といった副作用が現れることがあります。薬が効きにくくなると、深部脳刺激療法や定位脳手術を行うことがあります。

 また、抗パーキンソン病薬を継続して服用している場合に、急に服用を中止・減量すると悪性症候群(高熱、意識障害、筋硬直、ふるえなど)が出現することがあります。

 パーキンソン病が進行すると、1日のうちで薬効がある時間とない時間がみられるようになって、病状が変動しやすくなります。リハビリテーションの行う際には、こうしたことに注意する必要があります。

介護保険の特定疾病

 パーキンソン病が介護保険の特定疾病に該当するためには、ホーエン&ヤールのステージⅢ以上であって、かつ生活機能障害度Ⅱ・Ⅲである必要があります。

特定疾病の範囲は、以下の「ポイント解説」を参照
特定疾病について、◯か×で答えなさい Q1 特定疾病は、第1号被保険者についての保険給付の要件となる疾病である。 解答を...
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