パーキンソン病について、◯か×で答えなさい
設問のとおり。
なお、パーキンソン病の四大運動症状は安静時の振戦、無動、筋固縮、姿勢・歩行障害。
パーキンソン病が進行すると、自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)、認知症、治療薬の副作用としてのの不随意運動(ジスキネジア)や精神症状(幻覚、妄想など)が出現することがある。
パーキンソン病の治療の基本は薬物療法で、L―ドパ製剤などが用いられる。
L―ドパ製剤は、使用して数年すると有効時間が短縮し、不随意運動(ジスキネジア)、精神症状(幻覚、妄想など)といった副作用が現れることがある。
抗パーキンソン病薬を継続して服用している場合に、急に服用を中止・減量すると悪性症候群(高熱、意識障害、筋硬直、ふるえなど)が出現することがある。
パーキンソン病が進行すると、1日のうちで薬効がある時間とない時間がみられるようになって、病状が変動しやすくなる。リハビリテーションの行う際には、こうしたことに注意する必要がある。
パーキンソン病が介護保険の特定疾病に該当するためには、ホーエン&ヤールのステージⅢ以上であって、かつ生活機能障害度Ⅱ・Ⅲである必要がある。
ポイント解説
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳の黒質の神経細胞が変性・消失することにより、脳内物質のひとつであるドーパミンが減少することで起こる神経変性疾患です。
症状
安静時の振戦 | じっとしているときに、振戦(筋肉が不随意に収縮と弛緩を繰り返して起こる震え)が起こる。手足を動かしたりすると、止まる。 |
無動 | あらゆる動作が乏しくなる。仮面様顔貌(表情のない、仮面のような顔つき)も現れる。 |
筋固縮 | 筋肉が緊張して、手足、肩、首などの動きが悪くなる。他の人が手足などを掴んで筋肉を伸ばそうとすると、歯車現象(カクンカクンとした抵抗感)を示す。 |
姿勢・歩行障害 | 前屈した姿勢となり、小刻みに歩く。転倒しやすくなる。 |
パーキンソン病が進行すると、自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)、認知症、治療薬の副作用としての不随意運動(ジスキネジア)や精神症状(幻覚、妄想など)が出現することがあります。
治療・リハビリテーション
パーキンソン病の治療の基本は薬物療法で、ドーパミンを体外から補うL―ドパ製剤などが用いられます。L―ドパ製剤は、使用して数年すると有効時間が短縮し、不随意運動(ジスキネジア)、精神症状(幻覚・妄想など)といった副作用が現れることがあります。薬が効きにくくなると、深部脳刺激療法や定位脳手術を行うことがあります。
また、抗パーキンソン病薬を継続して服用している場合に、急に服用を中止・減量すると悪性症候群(高熱、意識障害、筋硬直、ふるえなど)が出現することがあります。
パーキンソン病が進行すると、1日のうちで薬効がある時間とない時間がみられるようになって、病状が変動しやすくなります。リハビリテーションの行う際には、こうしたことに注意する必要があります。
介護保険の特定疾病
パーキンソン病が介護保険の特定疾病に該当するためには、ホーエン&ヤールのステージⅢ以上であって、かつ生活機能障害度Ⅱ・Ⅲである必要があります。