呼吸器の疾患【一問一答 ケアマネ試験対策】

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呼吸器の疾患について、◯か×で答えなさい

Q1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬が使用される。
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A ◯
 設問のとおり(Q2の解説も参照)。
Q2 慢性閉塞性肺疾患の主たる原因は、喫煙である。
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A ◯
 設問のとおり。そのため、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療では、まず禁煙が基本となる。そのうえで、薬物療法(気管支拡張薬の吸入が中心、重症の場合は吸入ステロイド薬)や呼吸リハビリテーション(口すぼめ呼吸など)が行われる。低酸素血症が進行し、ADLが低下した場合は在宅酸素療法(HOT)が行われる。
Q3 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合は、口をすぼめて息を吸う呼吸を積極的に勧める。
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A ×
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、息を吐くときに口をすぼめると、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐことができて呼吸が楽になる。
Q4 慢性閉塞性肺疾患(COPD)により呼吸機能が低下している場合であっても、インフルエンザワクチンの接種は推奨される。
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A ◯
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、インフルエンザウィルスなどの感染症に感染すると、呼吸機能の低下が進んでしまう。そのため、インフルエンザワクチン肺炎球菌ワクチンの接種が推奨される。
Q5 高齢者の肺炎では、食欲低下、意識障害、不穏などの症状を示すことがある。
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A ◯
 肺炎の主な症状は咳や痰、発熱など。ただし、高齢者の場合はこれらの症状がはっきりとせず、食欲が低下したり、普段より元気がないといった様子を示すことがあるので、注意が必要。
Q6 誤嚥性肺炎は、口腔咽頭分泌物などを繰り返し誤嚥することにより発症する。
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A ◯
 高齢者は加齢に伴い唾液分泌量が低下し、口腔内に細菌が繁殖しやすくなる。そして、口腔や咽頭の分泌物などを繰り返し誤嚥すると、誤嚥性肺炎を引き起こすことがある。
Q7 肺結核は二類感染症であり、診断した医師は、直ちに保健所長を経由して都道府県知事に届け出なければならない。
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A ◯
 設問のとおり。
Q8 社会福祉施設において、65歳に達する年度以降の入所者に対し、毎年1回の定期結核検診を実施している。
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A ◯
 感染症法に基づき、社会福祉施設の65歳以上の入所者について、毎年1回の定期結核検診を実施し、保健所に報告することとされている。
Q9 急性上気道炎では、ウイルス感染が疑われる場合であっても、肺炎予防のために抗菌薬を使用する。
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A ×
 上気道(鼻、咽頭、喉頭)に急性炎症をきたす疾患の総称が、急性上気道炎(いわゆる風邪症候群のこと)。原因の大半はウイルスで、この場合は安静や水分補給によって自然治癒する。したがって、一般的には抗菌薬は不要で、解熱剤も適宜に使用する程度でよいと言える。

 ただし、高齢者の場合は対応が遅れると下気道(気管、気管支、肺)感染や食欲不振、脱水など重症となることがあるため、早めの介入が大切となる。


ポイント解説

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

 慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、肺気腫と慢性気管支炎の総称です。有害物質を長期的に吸入することで発症します(最大の原因は喫煙)。主に中高年に多くなっています。

肺気腫
 肺胞(気管支が枝分かれした先にある)が破壊され、酸素の取り込みと二酸化炭素を排出する機能が低下する。

慢性気管支炎
 気管や気管支が炎症を起こし、慢性的に咳や痰が続いて閉塞する状態。

症状

 特徴的な症状は、慢性の咳と痰、労作時呼吸困難(歩行時や階段昇降時などの呼吸困難)です。一部の患者では、喘鳴、喘息のような症状を合併することもあります。また、全身の炎症、骨格筋の機能障害、栄養障害、骨粗鬆症などの併存症を伴います。

 高齢者では、気道感染、肺炎、右心不全などを契機に急激に呼吸不全をきたすため、注意が必要です。

治療

 まず、禁煙が基本になります。そして、薬物療法(気管支拡張薬の吸入が中心、重症の場合は吸入ステロイド薬)や呼吸リハビリテーション(口すぼめ呼吸など)が行われます。低酸素血症が進行し、ADLが低下した場合は在宅酸素療法(HOT)が行われます。

口すぼめ呼吸
 息を吐くときに口をすぼめると、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐことができて呼吸が楽になります。

生活上の留意点

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、インフルエンザウィルスなどの感染症に感染すると、呼吸機能の低下が進んでしまいます。そのため、インフルエンザワクチン肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されます。

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