骨・関節の疾患について、◯か×で答えなさい
Q1 変形性膝関節症の発症リスクは、減量をしたり、大腿四頭筋等の筋力を鍛えたりしても、低下しない。
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A ×
変形性関節症は、関節軟骨がすり減って、関節の骨同士が直に接触してしまうもの。主な症状は、関節の痛みやこわばり。特に多いのが、膝関節に起こる変形性膝関節症。肥満の場合は、体重を支える膝関節にかかる負荷が発症リスクを高めるため、減量が有効。
変形性関節症は、関節軟骨がすり減って、関節の骨同士が直に接触してしまうもの。主な症状は、関節の痛みやこわばり。特に多いのが、膝関節に起こる変形性膝関節症。肥満の場合は、体重を支える膝関節にかかる負荷が発症リスクを高めるため、減量が有効。
大腿四頭筋は太ももの前面にある筋肉で、膝を伸ばす働きがあり、いわゆる「膝のバネ」の力を生み出す。そのため、大腿四頭筋を鍛えると、膝関節にかかる負荷が軽減されて、変形性膝関節症の発症リスクが下がる。
Q2 関節リウマチでは、朝の起床時に指の関節がこわばり、屈曲しにくくなる。
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A ◯
関節リウマチは、原因不明の全身における免疫異常によって髄膜炎を起こすことにより、さまざまな症状が現れる疾患。
関節リウマチは、原因不明の全身における免疫異常によって髄膜炎を起こすことにより、さまざまな症状が現れる疾患。
初期の症状としては、朝の手指の関節のこわばり、関節の腫脹(腫れ)・痛み・熱感などがみられる。
腫脹が長く続くと、靭帯などの軟部組織が伸展され、関節の固定性が失われる。さらに、炎症による骨破壊が進むと、関節の変形・拘縮が起きる。頚椎が破壊されると、頸部痛が生じ、頸部関節の不安定となってしびれなどの神経症状が起きる。亜脱臼によって髄膜が圧迫されると、急死する可能性もある。
Q3 脊柱管狭窄症では、腰痛、下肢痛、しびれはみられない。
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A ×
脊柱管狭窄症は、主に腰部の脊柱管が狭くなり、内部の脊髄(神経)が圧迫されて、さまざまな症状が出現する疾患。
主な症状としては、腰痛、下肢痛、しびれがみられる。また、特徴的な症状として、間欠性跛行(歩くと痛みを感じ、立ち止まると軽減する症状)がある。
脊柱管狭窄症は、主に腰部の脊柱管が狭くなり、内部の脊髄(神経)が圧迫されて、さまざまな症状が出現する疾患。
主な症状としては、腰痛、下肢痛、しびれがみられる。また、特徴的な症状として、間欠性跛行(歩くと痛みを感じ、立ち止まると軽減する症状)がある。
Q4 後縦靭帯骨化症では、首を強く後ろに反らすことにより症状が悪化する場合があるので、そのような動作は避ける。
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A ◯
後縦靭帯は、椎体骨の後ろ(脊柱管の前面)を縦に走る靭帯。これが骨化して肥厚し、脊柱管を狭くして、その中の脊髄(神経)を圧迫して神経障害を起こすのが、後縦靭帯骨化症。
この疾患の場合、首を強く後ろに反らすと、脊柱管がより狭くなって危険なため、そうした動作・姿勢は避ける必要がある。
後縦靭帯は、椎体骨の後ろ(脊柱管の前面)を縦に走る靭帯。これが骨化して肥厚し、脊柱管を狭くして、その中の脊髄(神経)を圧迫して神経障害を起こすのが、後縦靭帯骨化症。
この疾患の場合、首を強く後ろに反らすと、脊柱管がより狭くなって危険なため、そうした動作・姿勢は避ける必要がある。
Q5 高齢の女性は、骨粗鬆症が多いので、転倒により骨折を起こしやすい。
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A ◯
骨粗鬆症は骨密度が減少して骨がもろくなる疾患で、転倒によって骨折しやすくなる。
骨粗鬆症は骨密度が減少して骨がもろくなる疾患で、転倒によって骨折しやすくなる。
Q6 骨粗鬆症の予防には、運動は効果がない。
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A ×
骨粗鬆症の危険因子として、女性ホルモンの低下(特に閉経)、カルシウム摂取不足、偏食、運動不足、日光浴不足などがある。そのため、運動をすることは予防に効果的。
骨粗鬆症の危険因子として、女性ホルモンの低下(特に閉経)、カルシウム摂取不足、偏食、運動不足、日光浴不足などがある。そのため、運動をすることは予防に効果的。
Q7 高齢者においては、無症状であっても骨粗鬆症の検査を受けることが推奨される。
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A ◯
骨粗鬆症は、無症状のうちに骨が弱くなっていて、骨折してから気づくことが多くある。そのため、無症状であっても骨粗鬆症の検査を受けることが推奨される。
骨粗鬆症は、無症状のうちに骨が弱くなっていて、骨折してから気づくことが多くある。そのため、無症状であっても骨粗鬆症の検査を受けることが推奨される。
Q8 高齢者に多い骨折部位には、大腿骨頸部や胸腰椎が含まれる。
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A ◯
高齢者に多い骨折には、次のものがある。
高齢者に多い骨折には、次のものがある。
●大腿骨頚部骨折
●胸腰椎圧迫骨折
●撓骨遠位端骨折(手首のあたり)
●助骨骨折
Q9 大腿骨頚部骨折の受傷原因として最も多いのは、転倒である。
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A ◯
加齢に伴い、筋力・耐久力・バランス力の低下によって転倒のリスクが増大し、骨折をする危険性が増加する。
加齢に伴い、筋力・耐久力・バランス力の低下によって転倒のリスクが増大し、骨折をする危険性が増加する。
Q10 大腿骨頸部骨折の予防には、ヒップ・プロテクターも効果がある。
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A ◯
設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
ポイント解説
大腿骨頸部骨折の予防ポイント
① 骨折の要因となる骨粗鬆症の早期発見・早期治療
② 転倒リスクの軽減(身体的要因・環境的要因をなくす)
③ 転倒しても骨折しにくい環境(床材の変更、ヒップ・プロテクターの装着) など
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