目・皮膚の疾患【一問一答 ケアマネ試験対策】

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目・皮膚の疾患について、◯か×で答えなさい

Q1 急性緑内障発作では、頭痛、嘔吐がみられることがある。
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A ◯
 緑内障は、房水(眼内の液体)の流れが阻害されることで眼圧が上昇し、視神経が障害されて起こる(眼圧が正常でも神経障害が起こる場合があり、これを正常眼圧緑内障という)。
 緑内障のうち、原発閉塞隅角緑内障では、眼圧の40mmHg以上に及ぶ急激な上昇により、急性緑内障発作(症状は眼痛、頭痛、嘔吐など)を起こすことがある。
Q2 加齢黄斑変性では、進行すると視力が失われる恐れがある。
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A ◯
 黄斑とは、網膜の中心にある黄色い部分のことで、これが加齢によって萎縮・変性した疾患が加齢黄斑変性症。
 症状は、早期では視野の中心部のゆがみが生じ、進行すると中心暗点(視野の真ん中が見えない)となって視力が低下する。失明のおそれもある。
Q3 疥癬は、集団感染の危険性がある。
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A ◯
 疥癬は人から人へ感染するため、高齢者施設などの内部で集団感染することがある。
Q4 ノルウェー疥癬は、感染力が非常に強いので、一定期間の個室での管理が必要である。
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A ◯
 疥癬には、通常の疥癬と、ダニが多く皮膚がゴワゴワするノルウェー疥癬(多角型疥癬)がある。
 前者の場合は、個室管理は必要ない。後者の場合は、感染力が非常に強いため、一定期間の個室管理が必要。
Q5 薬疹は、長期間服用している薬剤により生じることはない。
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A ×
 薬疹は、投与された薬剤へのアレルギーによる発疹。このリスクのない薬剤はなく、長期間服用していた薬剤によっても、薬疹が起こることがある。
Q6 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス感染の再活性化によって起こる。
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A ◯
 原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、最初に感染したときには水痘(みずぼうそう)になる。水痘になると、治癒しても水痘・帯状疱疹ウイルスが神経の中に潜伏している状態となる(この状態自体に害はない)。
 ただし、疲労やストレス、加齢などで免疫力が低下すると、ウイルスが増殖・再活性化することがあり、これによって現れるのが帯状疱疹。
 水痘・帯状疱疹ウイルスは、神経を伝わって広がる。そして、人間の身体において、脳からの神経は左右で分かれている。そのため、帯状疱疹の発症も、左半身か右半身のどちらかに分かれて帯状に出現する。
Q7 白癖は家族内で感染することはまれであるため、爪切りやスリッパなどは共用しても差し支えない。
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A ×
 白癬は、カビの一種である白癬菌が皮膚に感染することで起こる。足にできるものを、俗に水虫という。
 家庭内で爪切りやスリッパなどを共有することで感染が広がるため、そうしたものの共有はしないようにする。
Q8 皮脂欠乏症では、患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルを使ってよく洗う。
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A ×
 皮脂欠乏症では、皮脂を取りすぎないことが大切であるため、ナイロンタオルなどは使わず、石けんの泡をつけたタオルや手で軽くこするようにする。
Q9 脂漏性湿疹では、患部を清潔に保つほか、抗真菌薬、保湿剤、ビタミン薬などが使用される。
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A ◯
 設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。


ポイント解説

緑内障の種類と症状

原発開放隅角緑内障 房水の流出路である線維柱帯が詰まって眼圧が上昇し、視神経を障害する。正常眼圧緑内障(眼圧は正常なのに、神経障害がある)も、ここに分類される。
原発閉塞隅角緑内障 隅角(角膜と虹彩の間)が閉じてしまうことで眼圧が上昇し、視神経を障害する。眼圧の40mmHg以上に及ぶ急激な上昇により、急性緑内障発作(症状は眼痛、頭痛、嘔吐など)を起こすことがある。
続発緑内障 眼や全身疾患があり、それが原因で眼圧が上昇し、視神経を障害する。

皮脂欠乏症・脂漏性湿疹・脂漏性湿疹における生活上の留意点など

皮脂欠乏症
皮脂の分泌が減少し、皮膚がカサカサする。
皮脂を取りすぎないことが大切であるため、ナイロンタオルなどは使わず、石けんの泡をつけたタオルや手で軽くこするようにする。また、空気が乾燥すると皮膚の乾燥と痒みが強くなるため、加湿器を使って湿度を保つ。
皮膚掻痒症
皮膚の乾燥で、下腿や背部に痒みが生じる。
刺激に敏感になっていることから痒みが生じるため、皮膚の乾燥を防いで、さまざまな刺激を避けるようにする。
脂漏性湿疹
上記の症状が進み、湿疹が生じる。
患部を清潔に保つ、生活リズムを整えることが大切。また、ステロイド薬、抗真菌薬(原因とされる皮膚常在真菌の過剰増殖を抑制)、保湿剤、ビタミン薬(B2、B6)なども使用する。
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