急変時の対応(その二)【一問一答 ケアマネ試験対策】

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急変時の対応について、◯か×で答えなさい(その二)

Q1 心不全による呼吸困難は、起座位又は半座位で増強し、臥位で軽減する。
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A ×
 心不全や喘息による呼吸困難の場合、臥位(寝た状態)よりも、起座位または半座位での呼吸(起座呼吸)の方が症状が楽になる
Q2 心筋梗塞による痛みは、胸痛だけでなく、腹痛のこともある。
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A ◯
 高齢者の場合、心筋梗塞の主症状が胸痛ではなく、腹痛の場合もあるので、注意が必要。
Q3 嘔吐した場合には、仰臥位にして口腔内に吐物が残っていないかを確認する。
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A ×
 嘔吐した場合は吐物の誤嚥を防ぐために、側臥位にして口腔内の吐物を取り除く。
Q4 血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。
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A ×
 胃や十二指腸から出血があって、血液が胃酸と混ざって酸化すると黒色便(タール便)になる。そのため、この場合は上部消化管の疾患(胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)が疑われる。
 また、出血量が多いとショック状態(血圧低下、頻脈など)となるので、バイタルサインを確認して医療機関に連絡する。

 なお、鮮紅色の下血は、下部消化管から出血があって、血液の色のまま便と一緒に排泄されているということ。この場合は、大腸の憩室炎、大腸がん、大腸ポリープ、痔、潰瘍性大腸炎、クローン病などが疑われる。

Q5 一次救命処置とは、医師の指示のもとに救急隊員が行う応急処置のことである。
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A ×
 一次救命処置とは、急変を起こした人に対し、その場に居合わせた人が救急隊や医師に引き継ぐまでに行う応急手当のことをいう。
Q6 心肺蘇生時の胸骨圧迫は、仰臥位で行う。
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A ◯
 設問のとおり。
Q7 ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale:JCS)では、数字が小さいほど意識障害が重度である。
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A ×
  ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale:JCS 「3-3-9度方式」ともいう)では、数字が大きいほど意識障害が重度であることを示す(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。


ポイント解説

ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale:JCS)

Ⅰ 刺激しないでも党醒している(一桁の数字で表現)
1 だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない
2 見当識障害がある(時、場所または人物がわからない)
3 自分の名前、生年月日が言えない
Ⅱ 刺激すると覚醒するが刺激をやめると眠り込む(二桁の数字で表現)
10 呼びかけで容易に開限する
(開限しないとき、簡単な動作に応じたり言葉も出るが間違いが多い)
20 痛みや刺激で開眼する
(開眼しないとき、簡単な命令に応じる)
30 強い刺激を受けて、かろうじて開限する
Ⅲ 刺激しても党醒しない(三桁の数字で表現)
100 痛み刺激に対し、払いのける動作をする
200 痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする
300 痛み刺激に反応しない
この他、R(不穏)、I(糞尿失禁)、A(自発性喪失)を付ける。
例 30-R 3-I 3-A など
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