ターミナルケアにおける臨死期と死後のケアについて、◯か×で答えなさい
Q1 臨死期には、顎だけで呼吸する下顎呼吸状態となる場合があるが、しばらくすると正常な呼吸に戻る。
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A ×
横隔膜の動きが弱くなってきたときに、少しでも空気を取り入れようとして、肩や顎だけが動くようになる。喘いでいようにも見えるが、自然な動きである。
そして、下顎呼吸(顎だけが弱々しく動く呼吸)が始まると、臨終が近いことを意味する。
横隔膜の動きが弱くなってきたときに、少しでも空気を取り入れようとして、肩や顎だけが動くようになる。喘いでいようにも見えるが、自然な動きである。
そして、下顎呼吸(顎だけが弱々しく動く呼吸)が始まると、臨終が近いことを意味する。
Q2 臨終が近づいたときは、応答がなくなっても、最後まで語りかけ、最期を看取るようにする。
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A ◯
意思の疎通が難しい場合でも、いつもどおり声をかけるなど、できることを続けることが推奨される。
また、耳は、最期まで聞こえていると言われている。
意思の疎通が難しい場合でも、いつもどおり声をかけるなど、できることを続けることが推奨される。
また、耳は、最期まで聞こえていると言われている。
Q3 臨死期においては、息苦しさが楽になるように、常にベッドを平らにする。
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A ×
ベッドの角度を調整し、頭を少し高くすると横隔膜が下がり、肺が広がりやすくなって呼吸が楽になることが多くある。
ベッドの角度を調整し、頭を少し高くすると横隔膜が下がり、肺が広がりやすくなって呼吸が楽になることが多くある。
Q4 死後のケアであるエンゼルケアは、遺族のグリーフケアとしても意味がある。
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A ◯
設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q5 死亡診断書を交付することができるのは、医師、歯科医師、看護師である。
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A ×
死亡診断書を交付することができるのは、医師と歯科医師のみ(医師法および歯科医師法)。看護師が交付することはできない。
死亡診断書を交付することができるのは、医師と歯科医師のみ(医師法および歯科医師法)。看護師が交付することはできない。
Q6 診療中の患者が、診察後24時間以内に当該診療に関連した傷病で死亡した場合には、改めて診察をすることなく死亡診断書を交付することができる。
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A ◯
設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
設問のとおり(詳しくは、後述の「ポイント解説」を参照)。
Q7 死亡診断書に記載される死亡時刻は、生物学的な死亡時刻ではなく、医師が到着後に死亡を確認した時刻でなければならない。
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A ×
死亡診断書に記載する死亡時刻は、医師が死亡を確認した時刻ではなく、生物学的な死亡時刻。
死亡診断書に記載する死亡時刻は、医師が死亡を確認した時刻ではなく、生物学的な死亡時刻。
令和6年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアルについて紹介しています。
ポイント解説
エンゼルケア
死後のケアであるエンゼルケアでは一般的に、次のようなことが行われます。
●医療用カテーテルなど器具の除去
●体液や排泄物などが漏れないようにする処置
●褥瘡など傷の手当て
●身体を清潔にするケア
●外見を整えるケア
など |
これは、身内を失ってつらさを感じている遺族にとって、グリーフケア(悲観へのケア)としての意味があると言えます。
死亡診断書・死体検案書の交付(医師法)
診察または死体を検案した医師は、遺族などから求めがあった場合、死亡診断書または死体検案書を交付しなければなりません。
また、医師は、診察または死体を検案しないで死亡診断書または死体検案書を交付することは禁止されています。
死亡診断書
医師が診療中の患者が、その診療している傷病が原因で死亡した場合に、死亡診断書を交付します。
また、上記のように、医師は診察しないで死亡診断書を交付することは禁止されています。
ただし、診療中の患者が診察後24時間以内に、その診療していた傷病が原因で死亡した場合は、あらためて診察することなく死亡診断書を交付できます。
診療中の患者が診察後24時間経過してから死亡した場合は、あらためて診察したうえで死亡診断書を交付します。
死体検案書
次の場合は、死体を検案して死体検案書を発行します。
・医師が診療中でない患者が死亡した場合。
・医師が診療中の患者が、その診療している傷病以外の原因で死亡した場合。