第25回 問題26【令和4年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題26 次の疾病の特徴として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.狭心症では、前胸部の圧迫感が生じることはない。
2.心不全による呼吸困難時には、起座位にすると症状が改善することがある。
3.慢性腎不全では、水分やカリウムの摂取量に注意する必要がある。
4.高齢者の糖尿病では、口渇、多飲、多尿の症状が出現しにくい。
5.帯状疱疹は、細菌性感染症である。

猫の写真

解答

2、3、4

解説

1.狭心症では、前胸部の圧迫感が生じることはない。
→×

 狭心症では、前胸部の圧迫感が特徴的な症状として現れます(2024ユーキャン速習レッスンP194、十訂基本テキスト下巻P123)。

2.心不全による呼吸困難時には、起座位にすると症状が改善することがある。
→◯

 心不全や喘息による呼吸困難の場合、臥位(寝た状態)よりも、起座位または半座位での呼吸(起座呼吸)の方が症状が楽になるという特徴があります(2024ユーキャン速習レッスンP284、十訂基本テキスト上巻P184)。

3.慢性腎不全では、水分やカリウムの摂取量に注意する必要がある。
→◯

 腎不全では、たんぱく質、水分、カリウム、食塩を制限します。また、高カロリー食とします(2024ユーキャン速習レッスンP206、十訂基本テキスト下巻P135)。

4.高齢者の糖尿病では、口渇、多飲、多尿の症状が出現しにくい。
→◯

 糖尿病の主な症状は口渇、多飲、多尿などですが、高齢者ではこれらの典型的な症状がはっきり出ないことがあります(2024ユーキャン速習レッスンP183、十訂基本テキスト下巻P140)。

5.帯状疱疹は、細菌性感染症である。
→×

 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの活性化によって起こる、ウイルス性の疾患です(2024ユーキャン速習レッスンP216、十訂基本テキスト下巻P157)。

 なお、原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、最初に感染したときには水痘(みずぼうそう)になります。水痘になると、治癒しても水痘・帯状疱疹ウイルスが神経の中に潜伏している状態となります(この状態自体に害はない)。
 ただし、疲労やストレス、加齢などで免疫力が低下すると、ウイルスが増殖・再活性化することがあり、これによって現れるのが帯状疱疹です。
 水痘・帯状疱疹ウイルスは、神経を伝わって広がります。そして、人間の身体において、脳からの神経は左右で分かれています。そのため、帯状疱疹の発症も、左半身か右半身のどちらかに分かれて帯状に出現します。

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