問題25 一人暮らしのAさん(84歳、男性、要介護1)は、訪問介護を週1回利用している。認知症と診断されており、片付けができなくなったことに加え、先日は外出先で道に迷って警察に保護された。遠方に住む妹からは、「迷惑をかけるようなら施設に入るよう説得してほしい」との要望があった。Aさんは、「このまま家で気楽に暮らし続けたいが、銀行手続等の金銭管理が不安なので、介護支援専門員に管理をお願いしたい」と話している。この時点における介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.Aさんとの信頼関係を大切にするため、金銭管理を引き受ける。
2.Aさんと妹の同意を得て、民生委員にAさんの最近の状況を説明し、見守りに関する対応を相談する。
3.Aさんに日常生活自立支援事業についての情報提供を行う。
4.妹の要望に応え、施設サービスの利用手続を始める。
5.Aさんの認知症の状態や生活状況についての再アセスメントを行う。
解答
2、3、5
解説
選択肢「1.Aさんとの信頼関係を大切にするため、金銭管理を引き受ける。」や「4.妹の要望に応え、施設サービスの利用手続を始める。」のようにする前に、より詳しいアセスメントをすべきと言えます。
そして、「2.Aさんと妹の同意を得て、民生委員にAさんの最近の状況を説明し、見守りに関する対応を相談する。」と「3.Aさんに日常生活自立支援事業についての情報提供を行う。」と「5.Aさんの認知症の状態や生活状況についての再アセスメントを行う。」は適切な対応と言えます。
なお、日常生活自立支援事業において、日常的金銭管理サービスが実施されています。
▼日常生活自立支援事業の支援内容の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
日常生活自立支援事業の支援内容について、◯か×で答えなさい
Q1 支援内容には、介護保険サービス事業者との契約締結などの手続き...