問題36 高齢者の栄養・食生活について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。
2.咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。
3.食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。
4.食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。
5.食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。
解答
2、3、4
解説
1.必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。
→×
→×
設問のような場合、間食・捕食で補うことは有効です(2023ユーキャン速習レッスンP264、九訂基本テキスト下巻P369)。そのため、解答は×になります。
また、少量でも食べやすく、エネルギーやたんぱく質を比較的多く含む食品(アイスクリーム、プリン、牛乳、ヨーグルト、チーズなど)を利用するよう心がけます。
2.咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP264、九訂基本テキスト下巻P370)。
3.食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP264、九訂基本テキスト下巻P370)。
4.食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP262、九訂基本テキスト下巻P364・385)。
5.食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。
→×
→×
対象者ばかりに気を取られていると、介護する家族の負担が増大したり、家族が疲弊したりするおそれがあるため、この点も考慮する必要があります。そのため、解答は×になります。
また、共食(家族や友人、地域の人などと一緒に食事をすること)をすると食が進むことがあるため、これを考慮することが大切です(2023ユーキャン速習レッスンP263、九訂基本テキスト下巻P364・P365)。