解答
1、2、4
解説
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP222、十訂基本テキスト下巻P75)。
→◯
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPは肝細胞に多く含まれている酵素で、肝細胞が破壊されると血液中に放出されて、血液中の値が上昇します。これは、肝・胆道疾患の指標となります(2024ユーキャン速習レッスンP222・P223、十訂基本テキスト下巻P75)。
ただし、AST(GOT)は、肝臓以外の疾患(心臓疾患、筋疾患、溶血性疾患)でも上昇します。そのため、解答は◯になります。
AST(GOT) | 上昇 | 肝・胆道疾患、心臓疾患、筋疾患、溶血性疾患 ※溶血:赤血球が破壊されること。 |
ALT(GPT) | 上昇 | 特に肝・胆道疾患 |
γ-GTP | 上昇 | 脂肪肝、アルコール性肝炎 |
→×
ヘモグロビンA1c(糖化ヘモグロビン、HbA1c)は、糖がヘモグロビンと結合している割合を示すものです。これは、(採血時ではなく)過去1~2か月の平均的な血糖レベルを反映しています(2024ユーキャン速習レッスンP224、十訂基本テキスト下巻P76)。そのため、解答は×になります。
→◯
尿検査では、尿糖や尿たんぱくなどを調べます。糖尿病や腎臓病のスクリーニングとして、また尿路感染症の診断にも重要な役割を果たします(2024ユーキャン速習レッスンP225、十訂基本テキスト下巻P78)。そのため、解答は◯になります。
→×
CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症や細胞破壊が起こると血液中に増加します(2024ユーキャン速習レッスンP224、十訂基本テキスト下巻P77)。そのため、解答は×になります。
このことから、CRP(C反応性たんぱく質)は炎症や細胞破壊が起こる疾患(感染症、がん、膠原病、心筋梗塞など)の進行度・重症度の指標として有用です。
ちなみに、肺炎血球が持つC多糖体に反応することから、この名称が付けられました。