第26回 問題37【令和5年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題37 感染症と主な感染経路の組合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.季節性インフルエンザ - 飛沫感染
2.腸管出血性大腸菌感染症 - 接触感染
3.結核 - 空気感染
4.疥癬 - 飛沫感染
5.MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症 - 空気感染

猫の写真

解答

1、2、3

解説

 感染症と感染経路は次のようなものです(2024ユーキャン速習レッスンP280、十訂基本テキスト下巻P193)。

感染経路別の主な感染症と予防策
感染経路 主な感染症と予防策
接触感染 主な感染症 ノロウイルス感染症(吐物などの処理時は飛沫感染)、腸管出血性大腸菌感染症、疥癬、多剤耐性菌感染症(MRSAなど)など
感染対策
 物品などとの接触で、手指を介して伝播。
職員の手指衛生を徹底する。
嘔吐物や排泄物などと接触する可能性のある場面では、手袋、ガウンまたはエプロンなどを着用し、ケア後は速やかに破棄する。
飛沫感染 主な感染症 新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、流行性耳下腺炎、風疹など
感染対策
 咳、くしゃみ、会話などで飛散した飛沫粒子で伝播(飛沫粒子は1m程度で落下)。
感染症をもつ利用者の2m以内でケアを行う場合は、使い捨てマスクを着用する。
感染症をもつ利用者に咳エチケット(口と鼻をティッシュやハンカチで押さえる、マスクの着用)への協力を求める。
空気感染 主な感染症 結核、麻疹、水痘(帯状疱疹)など
感染対策
 咳などで飛散した飛沫粒子が空中を浮遊して伝播。
結核の場合は、専門病院へ入院。
麻疹、水痘の場合は、免疫をもつ職員がケアを行う。免疫のない職員の場合は、高性能マスクを着用し、利用者にも使い捨てマスクの着用を求める。個室管理が原則。
血液感染 主な感染症 B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)など
感染対策
 注射針による外傷などによって血液を媒介して伝搬。
注射針や鋭利な器材を取り扱う際に、安全を徹底する。

 上記のことから、選択肢「1.季節性インフルエンザ - 飛沫感染」と「2.腸管出血性大腸菌感染症 - 接触感染」と「3.結核 - 空気感染」の解答は◯になります。

 疥癬の感染経路は、接触感染です。そのため、「4.疥癬 - 飛沫感染」の解答は×になります。

 MRSAの感染経路は、接触感染です。そのため、「5.MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症) - 空気感染」の解答は×になります。

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