第26回 問題48【令和5年度 ケアマネ試験 福祉サービス分野】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
問題48 ソーシャルワークにおける相談援助者の基本姿勢として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.統制された情緒的関与とは、個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することである。
2.サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにする。
3.非審判的態度で関わる必要がある。
4.クライエントを画一的に分類して、援助計画を立てることが必要である。
5.意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することである。

猫の写真

解答

2、3、5

解説

1.統制された情緒的関与とは、個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することである。
→×

 「統制された情緒的関与」とは、相談援助の基本的価値観となるバイステックの7原則にある「② クライエントの感情表出を大切にする(意図的な感情の表出)」が該当します(2024ユーキャン速習レッスンP347、十訂基本テキスト下巻P431)。そのため、解答は×になります。

 なお、設問後半の「個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援すること」という内容は、バイステックの7原則にある「① クライエントを個人として捉える(個別化)」が該当します。

バイステックの7原則
クライエントを個人として捉える(個別化)
クライエントの感情表出を大切にする(意図的な感情の表出)
援助者は自分の感情を自覚し、吟味する(統制された情緒的関与)
クライエントの全人間像の受容
時と場を超えてクライエントに対する非審判的態度
クライエントの自己決定の最大限の尊重
秘密保持
2.サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにする。
→◯

 設問のとおりです。
 これは、バイステックの7原則にある「⑥ クライエントの自己決定の最大限の尊重」が該当します。

3.非審判的態度で関わる必要がある。
→◯

 設問のとおりです。
 これは、バイステックの7原則にある「⑤ 時と場を超えてクライエントに対する非審判的態度」が該当します。

4.クライエントを画一的に分類して、援助計画を立てることが必要である。
→×

 設問の内容は、バイステックの7原則にある「① クライエントを個人として捉える(個別化)」に反しています。そのため、解答は×になります。

5.意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することである。
→◯

 設問のとおりです。
 これは、バイステックの7原則にある「② クライエントの感情表出を大切にする(意図的な感情の表出)」が該当します。

トップへ戻る