問題24 Aさん(80歳、女性、要介護2、認知機能は低下していない)は、長男と二人暮らしで、通所介護を利用している。その通所介護事業所の職員から、入浴時にAさんの体に直径3cmくらいのあざが数か所あることを見つけ.Aさんが「長男に怒鳴られて、叩かれた」と話していたことについての相談があった。高齢者虐待防止法を踏まえた介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.一時的なものと考え、しばらく様子を見ることにする。
2.速やかに市町村に通報する。
3.直ちにAさんが長期間養護を受けるために必要となる居室を確保するための措置を決める。
4.長男がいない場で、Aさんと今後の介護サービスや対応について話をする機会を設ける。
5.長男に対し、なぜ怒鳴ったり聞いたりしたのかを厳しく問いただす。
解答
2、4
解説
1.一時的なものと考え、しばらく様子を見ることにする。
→×
→×
2.速やかに市町村に通報する。
→◯
→◯
設問のような場合について、高齢者虐待防止法において「速やかに市町村に通報しなければならない」と規定されています(2025ユーキャン速習レッスンP447、十訂基本テキスト下巻P504・P505)。
そのため、選択肢1の解答は×、選択肢2の解答は◯になります。
3.直ちにAさんが長期間養護を受けるために必要となる居室を確保するための措置を決める。
→×
→×
高齢者虐待防止法において、虐待を受けた高齢者の保護のために、必要な居室を確保するための措置を講ずるのは、市町村と規定されています(2025ユーキャン速習レッスンP447、十訂基本テキスト下巻P505)。そのため、解答は×になります。
4.長男がいない場で、Aさんと今後の介護サービスや対応について話をする機会を設ける。
→◯
→◯
5.長男に対し、なぜ怒鳴ったり聞いたりしたのかを厳しく問いただす。
→×
→×
設問のような場合、虐待をしたと疑われる長男を交えずに対応を協議するのが適切と考えられます。そのため、選択肢4の解答は◯、選択肢5の解答は×になります。