解答
1、2、4
解説
→◯
せん妄は意識障害のひとつで、一過性の認知機能低下、見当識障害、不眠、興奮、錯乱、幻聴、幻覚などの精神症状が現れます。
せん妄には、興奮や錯乱を主体とする「興奮過覚醒型」と、認知機能や見当識、注意力が低下する「傾眠低覚醒型」があります(2025ユーキャン速習レッスンP179、十訂基本テキスト下巻P6・ P7)。そのため、解答は◯になります。
→◯
認知症には、しばしばせん妄が合併することがあります(2025ユーキャン速習レッスンP251、十訂基本テキスト下巻P214)。そのため、解答は◯になります。
ただし、認知症とせん妄は区別されるものであり、認知症がなくても、せん妄の症状が出ることがあります。
→×
せん妄の要因には、脳の器質的疾患(脳血管障害、頭部外傷など)、薬の副作用、重篤な全身疾患(低血圧、低血圧、慢性呼吸不全、高血糖、尿毒症など)があります。
また、睡眠や覚醒リズムの障害、環境や生活リズムの変化の変化(入院や施設入所など)、不安(手術前など)、アルコールの摂取、脱水、感覚遮断(社会的な隔離、眼鏡や補聴器が必要なのに使用できないなど)などが誘因となることもあります。
そして、せん妄の治療では、まず上記の要因・誘因の除去、原因薬剤の中止が行われます。そのうえで、治療薬物の投与が行われます(2025ユーキャン速習レッスンP179、十訂基本テキスト下巻P186・P215)。そのため、解答は×になります。
→◯
設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP179、十訂基本テキスト下巻P215)。
→×
選択肢3の解説にあるように、睡眠や覚醒リズムの障害がせん妄の誘因となることがあります。そのため、日中の活動量が不足している場合はそれを増やして、十分な睡眠が取れるよう配慮することが大切です(2025ユーキャン速習レッスンP179、十訂基本テキスト下巻P186)。そのため、解答は×になります。