問題40 臨死期について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.家族に対して、今後予想される状況に即した病状説明が行われるよう配慮する。
2.在宅で看取る場合、呼吸停止の瞬間に、医師が立ち会う必要がある。
3.呼吸をするたびに、喉元でゴロゴロと音がする状態(死前喘鳴)になることがある。
4.臨終が近づき、応答がなくなった場合には、本人への語りかけをやめる。
5.死後のケアであるエンゼルケアは、身体を清潔にし、その人らしい外見に整えるためのものである。
解答
1、3、5
解説
1.家族に対して、今後予想される状況に即した病状説明が行われるよう配慮する。
→◯
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP289、十訂基本テキスト下巻P323)。
2.在宅で看取る場合、呼吸停止の瞬間に、医師が立ち会う必要がある。
→×
→×
在宅で看取る場合、医師が立ち会う必要はありません(2024ユーキャン速習レッスンP292、十訂基本テキスト下巻P334)。
なお、医師に連絡して、死亡診断書を作成してもらう必要があります。
▼死亡診断書の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
ターミナルケアにおける臨死期と死後のケアについて、◯か×で答えなさい
Q1 臨死期には、顎だけで呼吸する下顎呼吸状態となる場合...
3.呼吸をするたびに、喉元でゴロゴロと音がする状態(死前喘鳴)になることがある。
→◯
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP291、十訂基本テキスト下巻P333)。
なお、臨死期に息切れや苦しさがある場合は、姿勢のくふうやベッドの角度調整などを行うことが有効です。
4.臨終が近づき、応答がなくなった場合には、本人への語りかけをやめる。
→×
→×
聴覚は最期まで保たれると言われているため、いつもどおりの声かけをして安心感を与えるようにします(2024ユーキャン速習レッスンP291、十訂基本テキスト下巻P332)。
5.死後のケアであるエンゼルケアは、身体を清潔にし、その人らしい外見に整えるためのものである。
→◯
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP292、十訂基本テキスト下巻P334・P335)。
なお、エンゼルケアでは一般的に、次のようなことが行われます。
●医療用カテーテルなど器具の除去
●体液や排泄物などが漏れないようにする処置
●褥瘡など傷の手当て
●身体を清潔にするケア
●外見を整えるケア
など |
これは、身内を失ってつらさを感じている遺族にとって、グリーフケア(悲観へのケア)としての意味があると言えます。