第26回 問題44【令和5年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題44 介護老人保健施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.入所者は、病状が安定し入院治療の必要がない要介護3以上の認定を受けた者である。
2.保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。
3.口腔衛生の管理体制を整備し、各入所者の状態に応じた口腔衛生の管理を計画的に行わなければならない。
4.理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を置かなければならない。
5.看取り等を行う際のターミナルケア加算は、算定できない。

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解答

2、3、4

解説

1.入所者は、病状が安定し入院治療の必要がない要介護3以上の認定を受けた者である。
→×

 介護老人保健施設へ入所できるのは、病状が安定し入院治療の必要がない要介護1~5の人です(2024ユーキャン速習レッスンP326、九訂基本テキスト上巻P717)。そのため、解答は×になります。

 ちなみに、介護老人福祉施設に入所できるのは原則として要介護3以上の者とされています。
 ただし、要介護1・2の者でも、やむを得ない事情により、介護老人福祉施設以外での生活が著しく困難と認められる場合は、特例的に入所が可能です(2024ユーキャン速習レッスンP410、九訂基本テキスト上巻P381・P706・P707)。
 この内容は、地域密着型介護老人福祉施設も同様です(2024ユーキャン速習レッスンP408、九訂基本テキスト上巻P665)。

2.保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。
→◯

 設問のとおりです(九訂基本テキスト上巻P714・P715)。

3.口腔衛生の管理体制を整備し、各入所者の状態に応じた口腔衛生の管理を計画的に行わなければならない。
→◯

 設問のとおりです。

 なお、要件を満たした場合は口腔衛生管理加算を算定することができます(2024ユーキャン速習レッスンP332)。

口腔衛生管理加算(Ⅰ・Ⅱ)
 歯科衛生士が計画を作成したうえで口腔ケアを1か月に2回以上行い、かつ介護職員に助言指導等を行った場合にⅠを算定する。
 さらに、口腔衛生等の管理の情報を厚生労働省(LIFE:科学的介護情報システム)に提出し、フィードバックされた情報等を活用している場合はⅡを算定する(PDCAサイクルの運用。PDCAサイクル:Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクル)。
4.理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を置かなければならない。
→◯

 設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP327、九訂基本テキスト上巻P722)。

介護老人保健施設の人員基準の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
介護老人保健施設の基準・役割と機能について、◯か×で答えなさい Q1 都道府県知事の承認を受けて、医師以外の者を管理者にするこ...
5.看取り等を行う際のターミナルケア加算は、算定できない。
→×

 介護老人保健施設での介護保健施設サービスには看取り対応を行う役割もあり、ターミナルケア加算が設定されています(2024ユーキャン速習レッスンP334、九訂基本テキスト上巻P718)。そのため、解答は×になります。

ターミナルケア加算
 医師が回復する見込みがないと診断した入所者に対し、本人または家族の同意を得て、ターミナルケアを実施した場合に、死亡日を含めて45日を上限として算定する。
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