第27回 問題34【令和6年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題34 感染予防について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.すべての人が感染症の病原体を保有している可能性があると考え、感染予防に努める。
2.高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を毎年1回受けることが推奨されている。
3.高齢者における結核の初期症状としては、食欲不振、全身倦怠、体重減少などもある。
4.手洗いでは、指先、指の間、親指、手首も洗い忘れないようにする。
5.ノロウイルスの消毒には、低濃度のエタノールを用いる。

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解答

1、3、4

解説

1.すべての人が感染症の病原体を保有している可能性があると考え、感染予防に努める。
→◯

 設問の内容は、標準予防策(スタンダード・プリコーション)に該当します。これは、すべての人に対して実施する感染対策で、基盤となる考え方は「あらゆる人の血液、体液、分泌物、排泄物、創傷のある皮膚、粘膜には感染症があると考えて取り扱う」というものです(2025ユーキャン速習レッスンP282、十訂基本テキスト下巻P191)。

2.高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を毎年1回受けることが推奨されている。
→×

 肺炎球菌ワクチンは65際以上の高齢者の定期接種ワクチンで、定期接種の機会は65歳の1年間に1回のみとされています(2025ユーキャン速習レッスンP280、十訂基本テキスト下巻P196)。そのため、解答は×になります。

3.高齢者における結核の初期症状としては、食欲不振、全身倦怠、体重減少などもある。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP284、十訂基本テキスト下巻P190)。

 なお、高齢者に多い呼吸器感染症として、肺炎(誤嚥性肺炎を含む)、気管支炎、膿胸、肺結核などがあります。主な症状は、咳嗽、喀痰、呼吸困難、チアノーゼ、発熱、頻脈などで、食欲不振やせん妄などが現れることもあります。

4.手洗いでは、指先、指の間、親指、手首も洗い忘れないようにする。
→◯

 手指衛生は感染対策の基本であり、設問にある方法が適切です(2025ユーキャン速習レッスンP282、十訂基本テキスト下巻P192)。そのため、解答は◯になります。

5.ノロウイルスの消毒には、低濃度のエタノールを用いる。
→×

 ノロウイルスはアルコールに対する抵抗性が高く、アルコール消毒では効果がありません。アルコールではなく、0.02%次亜塩素酸ナトリウムで消毒します(2025ユーキャン速習レッスンP282、十訂基本テキスト下巻P195)。そのため、解答は×になります。
 消毒の際には、使い捨ての防護具(マスク、エプロン、手袋)を着用し、窓を開けて換気します。

感染予防の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
感染症予防の基本と感染経路について、◯か×で答えなさい Q1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)は、すべての人の体液や...
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