CO2ナルコーシスとは、どういうものですか?
CO<sub>2</sub>ナルコーシスとは、炭酸ガス(CO<sub>2</sub>)が体内にたまり、高炭酸ガス血症によって中枢神経や呼吸中枢が抑制され、中枢神経障害や意識障害を起こすものです。 <h3>呼吸中枢は、O<sub>2</sub>とCO<sub>2</sub>に刺激されて呼吸をコントロールしている</h3> 呼吸中枢は、血中の酸素(O<sub>2</sub>)とCO<sub>2</sub>に刺激されて呼吸をコントロールしています。健康な人の場合、血中のCO<sub>2</sub>が上昇またはO<sub>2</sub>が低下すると呼吸が促進され、逆にCO<sub>2</sub>が低下またはO<sub>2</sub>が上昇すると呼吸が抑制されます。 <h3>低酸素血症の場合、酸素流量を増やすと呼吸中枢は呼吸を抑制してしまう</h3> しかし、低酸素血症の患者の場合、高CO<sub>2</sub>に慣れているため、CO<sub>2</sub>が上昇しても呼吸が促進されず、もっぱらO<sub>2</sub>によって呼吸がコントロールされるようになります。このような状態の患者に対して酸素流量を増やすと、血中のO<sub>2</sub>が上昇し、呼吸中枢は呼吸を抑制してしまうことに…。すると、CO<sub>2</sub>が体内にたまっていって、CO<sub>2</sub>ナルコーシスとなってしまいます。