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CO2ナルコーシスとは、どういうものですか?

CO<sub>2</sub>ナルコーシスとは、炭酸ガス(CO<sub>2</sub>)が体内にたまり、高炭酸ガス血症によって中枢神経や呼吸中枢が抑制され、中枢神経障害や意識障害を起こすものです。 &nbsp; <h3>呼吸中枢は、O<sub>2</sub>とCO<sub>2</sub>に刺激されて呼吸をコントロールしている</h3>  呼吸中枢は、血中の酸素(O<sub>2</sub>)とCO<sub>2</sub>に刺激されて呼吸をコントロールしています。健康な人の場合、血中のCO<sub>2</sub>が上昇またはO<sub>2</sub>が低下すると呼吸が促進され、逆にCO<sub>2</sub>が低下またはO<sub>2</sub>が上昇すると呼吸が抑制されます。 &nbsp; <h3>低酸素血症の場合、酸素流量を増やすと呼吸中枢は呼吸を抑制してしまう</h3>  しかし、低酸素血症の患者の場合、高CO<sub>2</sub>に慣れているため、CO<sub>2</sub>が上昇しても呼吸が促進されず、もっぱらO<sub>2</sub>によって呼吸がコントロールされるようになります。このような状態の患者に対して酸素流量を増やすと、血中のO<sub>2</sub>が上昇し、呼吸中枢は呼吸を抑制してしまうことに…。すると、CO<sub>2</sub>が体内にたまっていって、CO<sub>2</sub>ナルコーシスとなってしまいます。

パルスオキシメーターの機能や仕組みは、どのようなものですか?

 パルスオキシメーターのプローブには、LEDと光センサーが内蔵されています。LEDからは赤色光と赤外光が照射され、それが指先や耳などを透過・反射したものを光センサーで受けるという仕組み。  血液中のヘモグロビンは、酸素と結合している場合と、結合していない場合として、赤色光と赤外光の吸光度が異なります。この性質を利用し、光センサーで受けた透過光・反射光を分析することで、血中酸素飽和度を測定しています。 &nbsp; <h3>静脈血・軟部組織との区別には、脈動を利用している</h3>  ただし、上記のような仕組みだけだと、動脈血だけではなく、静脈血や軟部組織を透過・反射した光も測定してしまうことに…。そこで、動脈血を区別するために、脈動が用いられます。  心臓から送り出された動脈血には、脈動があります。一方、静脈血は緩やかに流れ、脈動はありません。もちろん、軟部組織にも脈動はありません。ですので、透過光・反射光のうち、脈動による変化成分のあるものだけをピックアップすることで、動脈血だけの血中酸素飽和度を測定することが可能になります。  また、この仕組みによって、前述のように脈拍数を測定することもできるというわけです。

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