問題42 指定短期入所療養介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.検査、投薬、注射、処置等は、利用者の病状に照らして妥当適切に行うものとされている。
2.おむつ代は、利用者が負担するものとされている。
3.胃ろうがある場合には、利用できない。
4.日帰りの利用はできない。
5.短期入所療養介護計画は、既に居宅サービス計画が作成されている場合は、当該計画の内容に沿って作成しなければならない。
解答
1、5
解説
1.検査、投薬、注射、処置等は、利用者の病状に照らして妥当適切に行うものとされている。
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP314、十訂基本テキスト上巻P536)。
2.おむつ代は、利用者が負担するものとされている。
→×
おむつ代については、施設サービス、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、短期入所サービスでは、保険給付の対象になります(2024ユーキャン速習レッスンP72、十訂基本テキスト上巻P110)。そのため、解答は×になります。
▼関連Q&A
おむつ代が保険給付の対象になるサービスのうち、施設サービスと地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は、そこに“居住”して利用するサービスです。短期入所サービスは“滞在”して利用するサービスです。ですので「利用者がそこに居住または滞在する」ということがポイントと言えます。
居住して利用するサービスには、(介護予防)特定施設入居者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、(介護予防)認知症対応型共同生活介護もありますが、これらの事業所は介護保険において「居宅」とされています。
有料老人ホームなどの特定施設は、高齢者が自ら費用を負担して選択した居宅という扱いです。(介護予防)認知症対応型共同生活介護の事業所は、民家やアパートなどの住居であり、やはり居宅とされています。
また、(介護予防)小規模多機能型居宅介護と看護小規模多機能型居宅介護の宿泊サービスは、短い日数を想定しています。
こうしたことから、おむつ代が保険給付されるのは、「居宅ではなくて、利用者がそこに居住または滞在して利用するサービス」というように言えます。
。
3.胃ろうがある場合には、利用できない。
→×
短期入所療養介護の対象は、喀痰吸引や酸素療法などの医学的な対応を必要とする人、リハビリテーションを必要とする人など医療ニーズが高い人です(2024ユーキャン速習レッスンP312、十訂基本テキスト上巻P534)。したがって、胃ろうがある場合も対象となり、そのため解答は×になります。
ちなみに、医療ニーズがさほど高くない場合は、短期入所生活介護を利用することになります。
4.日帰りの利用はできない。
→×
難病などのある中重度の要介護者、末期がんの要介護者を対象に、日中のみの日帰りサービスを提供する形態として特定短期入所療養介護があります(2024ユーキャン速習レッスンP315、十訂基本テキスト上巻P532~)。そのため、解答は×になります。
5.短期入所療養介護計画は、既に居宅サービス計画が作成されている場合は、当該計画の内容に沿って作成しなければならない。
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP104、十訂基本テキスト上巻P534)。