問題4 介護保険の第2号被保険者について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.第2号被保険者は、市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の者すべてである。
2.第2号被保険者のうち保険給付の対象者は、特定疾病を原因として要支援・要介護状態になった者である。
3.第2号被保険者の保険料は、被保険者が住所を有する市町村が徴収する。
4.第2号被保険者の保険料は、地域支援事業のうち任意事業の財源には充当されない。
5.第2号被保険者は、要介護3以上であっても、指定介護老人福祉施設には入所できない。
解答
2、4
解説
1.第2号被保険者は、市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の者すべてである。
→×
第2号被保険者となるのは、市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の者で、医療保険に加入している者です(2024ユーキャン速習レッスンP46、十訂基本テキスト上巻P46)。そのため、解答は×になります。
被保険者の資格要件
第1号被保険者 |
市町村の区域内に住所を有する65歳以上の者 |
第2号被保険者 |
市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の者で、医療保険に加入している者 |
▼被保険者の資格要件の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
被保険者資格の要件と適用除外について、◯か×で答えなさい
Q1 65歳以上の生活保護受給者は、住所がなくても第1号被保険者とな...
2.第2号被保険者のうち保険給付の対象者は、特定疾病を原因として要支援・要介護状態になった者である。
→◯
設問のとおりです(2024ユーキャン速習レッスンP52、十訂基本テキスト上巻P74)。
▼特定疾病の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
特定疾病について、◯か×で答えなさい
Q1 特定疾病は、第1号被保険者についての保険給付の要件となる疾病である。
解答を...
3.第2号被保険者の保険料は、被保険者が住所を有する市町村が徴収する。
→×
第2号被保険者の保険料は、医療保険者が徴収します(2024ユーキャン速習レッスンP135、十訂基本テキスト上巻P64・P71・P72)。そのため、解答は×になります。
▼第2号保険料の流れの詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
第2号保険料について、◯か×で答えなさい
Q1 第2号被保険者に対する保険料率は、市町村が条例により規定する。
解答を見...
4.第2号被保険者の保険料は、地域支援事業のうち任意事業の財源には充当されない。
→◯
第2号被保険者の保険料は、地域支援事業のうち「総合事業以外」(包括的支援事業、任意事業)の財源には充当されません(2024ユーキャン速習レッスンP132、十訂基本テキスト上巻P153)。そのため、解答は◯になります。
▼関連Q&A
A 「総合事業以外」は、主に第1号被保険者が対象になるため
まず、「総合事業以外」というのは、包括的支援事業と任意事業についての財源です。
そして、「総合事業以外」(包括的支援事業、任意事業)の財源には、2号保険料が含まれません。「総合事業以外」は、その内容からして、主に第1号被保険者が対象になる(第2号被保険者が利用することは想定しにくい)と言えます。そのため、財源に2号保険料が含まれないということです。
なお、「総合事業以外」では「2号保険料:27%」がない分、それを国13.5%、都道府県6.75%、市町村6.75%というように分けて(比率としては、2:1:1)、それぞれプラスして負担します。
ですので、国の負担は25%+13.5%=38.5%、都道府県の負担は12.5%+6.75%=19.25%、市町村の負担は12.5%+6.75%=19.25%になります。
▼財政構造の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
財政構造について、◯か×で答えなさい
Q1 国は、介護給付及び予防給付に要する費用の30%を負担する。
解答を見る >
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5.第2号被保険者は、要介護3以上であっても、指定介護老人福祉施設には入所できない。
→×
第1号被保険者か第2号被保険者かにかかわらず、要介護3以上であれば、介護老人福祉施設に入所することができます(2024ユーキャン速習レッスンP410、十訂基本テキスト上巻P391・P728・P729)。そのため、解答は×になります。
なお、要介護1・2の者でも、やむを得ない事情により、介護老人福祉施設以外での生活が著しく困難と認められる場合は、特例的に入所が可能です。
▼介護老人福祉施設への入所要件の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
介護老人福祉施設の入所・人員・設備基準について、◯か×で答えなさい
Q1 やむを得ない事由があれば、要介護1又は2の人でも介護...