問題21 居宅サービス計画の作成について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.被保険者証に認定審査会意見の記載がある場合には、利用者にその趣旨を説明し、理解を得た上で、その内容に沿って作成しなければならない。
2.地域密着型通所介護を位置付ける場合には、認知症の専門医の意見を求めなければならない。
3.厚生労働大臣が定める回数以上の訪問介護は、位置付けることができない。
4.短期入所生活介護を位置付ける場合には、原則として利用する日数が要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないようにしなければならない。
5.福祉用具貸与を位置付ける場合には、その利用の妥当性を検討し、必要な理由を記載しなければならない。
解答
1、4、5
解説
1.被保険者証に認定審査会意見の記載がある場合には、利用者にその趣旨を説明し、理解を得た上で、その内容に沿って作成しなければならない。
→◯
設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP159、十訂基本テキスト上巻P340・P341)。
▼介護認定審査会の意見の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
二次判定について、◯か×で答えなさい
Q1 一次判定結果及び主治の医師の意見書は、介護認定審査会に通知される。
解答を見...
2.地域密着型通所介護を位置付ける場合には、認知症の専門医の意見を求めなければならない。
→×
設問のような規定はありません(2025ユーキャン速習レッスンP157~、十訂基本テキスト上巻P321~)。そのため、解答は×になります。
ちなみに、介護支援専門員は、利用者が訪問看護や訪問リハビリテーションなどの医療サービスの利用を希望する場合などには、利用者の同意を得て主治医の意見を求めなければならない、とされています。
▼医療サービスを居宅サービス計画に位置づける場合の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
居宅サービス計画の作成について、◯か×で答えなさい
Q1 居宅サービス計画には、提供されるサービスの目標及びその達成時期を記載...
3.厚生労働大臣が定める回数以上の訪問介護は、位置付けることができない。
→×
介護支援専門員は、居宅サービス計画に厚生労働大臣が定める回数以上の訪問介護(生活援助)を位置付ける場合は、その利用の妥当性を検討し、必要な理由を記載するとともに、居宅サービス計画を市町村に届け出なければならない、とされています(2025ユーキャン速習レッスンP158、十訂基本テキスト上巻P334)。
つまり、利用の妥当性を検討し、居宅サービス計画に必要な理由を記載して、居宅サービス計画を市町村に届け出れば、厚生労働大臣が定める回数以上の訪問介護(生活援助)を位置付けることができる、ということです。そのため、解答は×になります。
▼関連Q&A
A 生活援助中心型の不必要な利用をなくすため
介護保険は基本的に、利用者に介護や機能訓練などのサービスを提供することが目的です。
ただし、訪問介護の生活援助中心型では、掃除、洗濯、買い物、調理などの家事を行います。もちろん、それが必要となるケースもありますが、そればかりになってしまうと介護保険の基本的な目的には沿いません。
こうしたことを考慮し、生活援助中心型の不必要な利用をなくすために、厚生労働大臣によって基準となる回数が設定されていて、それより多くなる場合には市町村長に届け出ることとされています。
また、生活援助中心型は、一人暮らしか、同居家族に疾病や障害がある場合、または同様のやむを得ない事情がある場合に限って提供されることになっています(2021ユーキャン速習レッスンP354、九訂基本テキスト上巻P430)。
この必要な理由を記入する欄として、「居宅サービス計画書(1)」の「生活援助中心型の算定理由」欄があります(2021ユーキャン速習レッスンP152、九訂基本テキスト上巻P283)。
4.短期入所生活介護を位置付ける場合には、原則として利用する日数が要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないようにしなければならない。
→◯
設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP158、十訂基本テキスト上巻P337)。
▼短期入所サービスの利用日数の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
居宅サービス計画の作成について、◯か×で答えなさい
Q1 居宅サービス計画には、提供されるサービスの目標及びその達成時期を記載...
5.福祉用具貸与を位置付ける場合には、その利用の妥当性を検討し、必要な理由を記載しなければならない。
→◯
設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP158、十訂基本テキスト上巻P338)。
なお、その後も、必要に応じて随時サービス担当者会議を開催し、福祉用具貸与の必要性について検証をしたうえで、継続して福祉用具貸与が必要な場合は、その理由を記載しなければなりません。